2025/3/14
『失語症になりましてF』
師範の江口芳治です。
入院してからの言語療法士、作業療法士、理学療法士の方々との訓練は、それはそれで楽しいのですが、身体の方はほぼ大丈夫なので(バランス感覚はまだまだですが…)早く退院して稽古したいなぁと思いつつ、言葉が出ないので悶々としていました。
やっとの思いで、お医者さんにカレンダーを見せて「しちがつ、にじゅうさんにち、にかえります」
と言って退院しました。
お医者さんも言語療法士の中村さんも渋々ですが、承知してくれました。
お医者さんは「江口さんは必ず良くなりますからね」と言ってくださいました。東京病院のみなさんは本当に良い方々ばかりで今でも感謝しております!ありがとうございました!
思えば2022年5月14日に脳梗塞になって3年近くになります。
脳梗塞後に退院してから稽古を再開した頃は、失語症なので皆さんと稽古していても、名前も言葉もなかなか出てこないんですよね…。例えば正拳中段突きって言葉は分かるのに出てこない……(弱ったなぁ)とグズグズしていると、少年部のみなさんが「正拳中段突きです!」とか「右じゃなくて左です!」とか優しく教えてくれました。感謝感謝です!
今も上手くは喋れませんが失語症になった当初よりは少しはマシになってるのかなぁ、と自画自賛しております。(失語症になって退院する時、言語聴覚士の話では60から70%程度の回復でしたが今話90%回復していると在宅の言語聴覚士の方が言っていました)
脳梗塞後、右も左も80s位あった握力が、右は19sまで落ちてしまいましたが、加圧トレーニングの効果で現在右が40s、左が50sまで回復しました。当然ですがこれからも加圧トレーニングを続けていきます。
こうしてみると、脳梗塞になって失語症になって、はじめは、何でこんなになっちゃったんだろうなぁ、何で俺だけ脳梗塞になるんだよ…と嘆いていましたが、今では感謝しかありません。
自分では気付きませんでしたが、担当医さんの話によると、私は生まれつきの心臓の病気で、不正脈による心房粗動になっていました。
若い頃は気付きませんでしたが、50代後半になったとき、私は脳梗塞なんかにゃ絶対ならねーよ!と言ってまったく気にも止めませんでした。
もし風呂に入っているとき脳梗塞になったら。眠ってるとき脳梗塞になったら。人がいないとき脳梗塞になったら、俺はどうすりゃ良いのよ…。
そう考えると金原先生と練習しているとき脳梗塞になって本当によかったです。
金原先生が直ぐにテキパキと他の人達に指示して救急車まで運んでくれたので、1時間以内に昭和病院の手術を受けられたので、大事に至りませんでした。 金原先生に感謝!
また入院中は、少年部のみなさんが、鶴の折紙や手紙を作ってくれました。少年部のみなさんに感謝!
入院中稽古の指導が出来ない時、黒帯・茶帯のみなさんが稽古指導してくれました。黒帯、茶帯のみなさんに感謝!加圧トレーニングのお客様達も心配してくれました。
その他にもたくさんのみなさんが心配、応援してくれました。
みなさん本当に本当にありがとうございました!もう感謝しかありません。これからもみなさんと一緒に稽古するより、これに勝る幸せはありません! 私は幸せ者だなぁと思っています。
最後に娘達、それから夫婦になって32年間、いつも一緒に連れ添ってくれた家内に感謝します。ありがとう、これからもよろしくね。
これで『失語症になりまして』の項を終わります!ご清聴ありがとうございました!