2024/8/9
「星の話と推しの話・4」
さてさて、宇宙飛行士・野口聡一さんの本の最新刊、
「どう生きるか辛かったときの話をしよう」
今までに私は、ここまで突き詰めて書いた本は読んだことがありません。
というか、時代を先に進んだ本です。
絵に描いたような成功、それをどう叶えるか?という本はたくさんありました。それらは、成功して、それで終わり。
しかし、その後に方向、目的を見失った人達がたくさんいます。それは何故なのか?どう克服するのか?それを防ぐにはどうしたら良いのか?を考え、教えてくれる本なのです。
そしてその結論は…アイデンティティです!これがキーなんです!自分軸のアイデンティティを作るのです。そこに他人は一切関わらせてはいけないのです!
…わざとぼかして書いているのは、文が下手なせいじゃなくて、本を読んで欲しいからなんですからね!
私、この間、雑誌「ワールド空手」で、「ダンナさん脳梗塞で倒れる」を3部作で連載しましたが、その連載の最初にこう書きました。
この文章を書いたのは、野口さんの本を読む前です。雑誌だけに載せた文章ですが、読んでくれた人もいるでしょうか。
「私は練習が好きです。それは他人が評価するものでなく、自分の中での喜びの感覚です。」
「私はこれからは、試合という、他人が評価してくれる結果を求めない。ただ一日一日を、いかに充実したものにするか?のゲームです」
「私は、試合にはもう出ない。でも格闘技の練習を毎日全力でやるのです。それが私の人生です」
本当に図々しく言ってしまうと、同じなんです!野口さんの本にも(私の妄想でなければ)、同じことが書いてあった気が!
野口さん!私も、マズローの欲求5段階で考えたりしました!それから、ドーパミンとセロトニンのホルモンで考えたりもしたんですが!…いやもう、読んでる皆さん、全然着いてきていない気がする。
とにかくね、野口さんと同じ?なんて考えて、きゃー!もうー!と言いながら部屋の中を小走りに走りまくった、そんな私がいました…。
今、ちょうどオリンピックが開催されています(これを書いているのは2024年8月9日)。
アスリートが最終目標とする大舞台。あそこの表彰台に立った、あの人達の中に、果たして何人が、アイデンティティが確立しているのでしょうか。揺るぎない自我を持っている人はどのくらいいるでしょうか。
この中で、かなりの数、いやほとんど大半の人達が、これから自分はどうしたら良いのかわからず、迷い、苦しみの時期を過ごします。
少し迷いながらも、きちんと価値観のシフトチェンジができる人は問題ありません。しかし価値観のシフトチェンジができずに、昔のままの価値観で生きてしまうと、ずっと苦しいままです。
それは、外からは見えない、内面の問題なのです。私達は、彼らの内面までは見えません。彼らの今の内面が、これからどう生きていくかを決めるのです。
そういえば松井館長が、かつて言っていました。
「チャンピオンの価値は、今をどう生きているか、による」
そういうことです!やっぱり館長もすごい!
さて、最後に。
何週間か前、職場のポストに入っていた「市報・国分寺」をパラパラとめくって、お知らせに目を通していて、私は心臓が止まりそうになりました。
国分寺市の夏のイベントで、野口さんの講演会が行われると書いてあります!国分寺いずみホールで!
思わず「うっわあ!国分寺ありがとうー!絶対行くうー!」と職場で大声で叫び、詳細を読んだら…あら?
そこに書いてあったのは、
「小中学生のみ。保護者の入場不可」
…よく見たら、「こども宇宙フェスティバル」というイベントでした…。
しばらく、心のダメージに耐えきれず、職場の床にうつ伏せに寝転んでおりました…。こんなに近くに野口さんが来るのに、見れないなんて…。悲しい(涙)。
「ぬか喜び」って、とっても切ない響きの単語なんですね。この時、心の底から、そう感じました。
次は是非、大人向けのイベントを開いてくれますように。全力で星に願ってます!