2024/8/14
『失語症になりましてD』
師範の江口芳治です。
前回から時間が経ってしまったので、今までのことを説明いたします。
練習中に脳梗塞で倒れ失語症になってしまい入院した!以上!
…夜20時に寝て早朝(というか夜中)2時30分に起きるという入院生活が始まりました。脳梗塞前はM-1グランプリ、キングオブコント、イッポングランプリやバラエティ番組などゲラゲラ笑いながら観てたTVも、脳梗塞後失語症になってからは全然面白くない。というか何が何だかわからない。
仕方がないから20時に寝たら2時30分には起きちゃうのだ。
4人部屋の他の患者さん達はみんな寝てるのでライトを着けて1時間文章(手紙)を書く練習をして、3時30分から娯楽室というかリハビリ室みたいなので加圧トレーニングを2時間やって、洗面所で身体を洗って(後日看護師さんが『朝なら入浴室で洗っても良いですよ』と言ってくれて毎日シャワーを浴びれました。感謝いたします!)ひと息着いたところで朝食(病院食)が始まった。
この病院食というのがやっかいで、すごくバランスが取れていて申し分ないのだが…量が少ないのだ。
昼食も夕食も美味しいんだけど足りないんです…。病院食は私には少なすぎた。
2ヶ月半後に退院した時は、8s痩せてしまいました。何せ失語症で言葉は言えなかったけど、身体はなんともなかったからお腹が空いちゃうんだよなあー。
9時から言語療法士、作業療法士、理学療法士の先生たちとの訓練が始まります。
中でも言語療法士(言語聴覚士)の中村先生はリハビリ全体がお休みの日曜日以外は毎日来てくれて言語の練習をしてくれました。
私も感謝しているのだが言葉が全然出てこない。「ありがとうございます」がわからないのだ。で、まずは口の体操から始まった。
口を大きく開けたり口を閉じて歯をしっかり噛み合わせたりを繰り返す練習、口をすぼめたり横に引いたりする練習、頬をふくらませたりすぼめたりする練習、舌をベーと出したり喉の奥の方へ引く、口の両端をなめる、鼻の下、顎の先をさわるようにする練習…ってこんなのいつになったら元通りになるのよ…。
中村先生は「そうね、江口さん、焦らずゆっくりやっていきましょうね」と言ってくれたけど早く元に戻るようになりたいんだよなぁ。
でも言葉が出ないのだ。ジレンマ…。でもやるしかないよな…。いや、やってみせましょう!
『鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス』(何のこっちゃ?)ということで言語療法士の中村先生との練習が始まったのでした。(続く)