2024/7/29
「星の話と推しの話・3」


江口美幸です。

宇宙飛行士・野口聡一さんの魅力にやられ、加圧のお客さんにも毎日、野口さんの話をしておりました。
「本当にあの人、ハンサムですよね」
「…もしかしたら先生の話している野口さんって、私の知ってる野口さんと違うかも。宇宙飛行士の人だよね?」
「そうです」
そのお客さんは首をかしげ、
「先生がハンサムだって思う芸能人って誰?」
「竹野内豊」
「え、合ってる…おかしい…」
と、どの人とも何故か話が噛み合いませんでしたが、皆さん、私が野口さんの魅力を熱く語るのを黙って聞いてくれました。

そして野口さん最新刊のこの本。
「どう生きるか辛かった時の話をしよう」
もちろん、待ち構えて買いましたー!
そして帯の裏の、この言葉…

「自分の価値やアイデンティティを、社会や会社、周囲に決めさせてはいけない」
…くーっ!(たまらない感動の雄叫び)



この文を見た時に、私の心臓は興奮で早鐘のように打ち始めました。
来る…これは私の心に絶対に来る!予感がする!心の奥深いところまで行く!芯まで来る!それが自分でわかるぞ!

ドキドキしながらページをめくって、読みはじめました。
もう、期待を全く裏切らず、1ページ1ページが宝石…。
すぐに、一日3ページまで、と自分の中でルールを決めました。そして読む時は、前の日の3ページのはじめから読む。
私、文を読むスピードは速いので、面白いと思ってうっかりしてたら一日で読み終わってしまいます。それはいけない。
高くて美味しいご飯は噛み締めて食べる!貴重なお酒は少しづつ飲む!もったいない!

心にじっくり沁み込ませるように読み込み、
「うおおおー」「そうだあー、その通りだあー」
と、結構な声量で一人言を言いながら、少しづつ読み進んで行きました。

何故、こんなに私が大興奮状態になってしまうのか、というと。
それは、本当に恐れ多い言い方をしてしまうと、私が、野口さんと同じだったからです!
チャンピオンになった後に、やはり生き方に悩み、方向に悩み、何年もかけて自分なりに結論を出して克服した、そのような思いがあるからなのです。その思いを野口さんは、私よりもはっきりと、そしてエレガントに、言い表してくれたのです。

輝かしい成績を残して引退しても、どうしても苦しくなってしまう人。苦しさが人の何倍も大きく、次の行動が取れない。それは何故か?
そして、現役を引退するべきときに引退できない人。何故、現役にしがみついてしまうのか?何故、引退ができないのか。
絶対に勝てないと、周りも、多分本人も心の底では、分かっているはずなのに。それは何故なのか?
その答えを、野口さんが言ってくれました。それは
「アイデンティティを他人軸にしてしまったから」
なんですよー!

なんて素敵な言い方でしょう。
私も、その何故を自分で解明したつもりでした。ちゃんと言葉で説明できます。でも、こんな素敵な言い方はできないわー。うっとり…(語尾にハートマーク)。

ああ、また長くなってしまったから続きます!ダンナさん脳梗塞で倒れるシリーズ並みに長くなってしまいました。あまりに魅力が深すぎて!ではまた!