2024/7/10
「星の話と推しの話」


江口美幸です。最近、恋をしたんですよ。
ハートが、どぎゅーん!ってなったんです。撃ち抜かれたんですよー。
相手が知りたいですか?すごくカッコいい人ですよ。
その相手はこの人です!

宇宙飛行士、野口聡一さんです!テレビにも良く出てくるから、皆さんご存知かもしれないですね。ね、イケメンでしょう?
ちなみにこの宇宙服脱いだら、薄毛(うすげ)です。
だから、野口さんに恋した次の日、私は、最近とてもとても抜け毛を気にしている金原先生に
「先生大丈夫です!薄毛の人でも素敵な人はとても素敵ですよ!」
と大きな声で励ましました。はげます?…あ、いやいや、すみません。




この本の一冊前の本「野口聡一の全仕事術」を、たまたま読みまして、はじめのうちは「へー、すごいね」と、ただ普通に、その、一般人には体験できない体験談を感心しながら読んでいたのですが、最後の方の章で「宇宙から帰ってきたとき」のことを書いていました。その章を読んだとき、本当に、動悸がしたんです!
「宇宙飛行士が地球に帰ってきたときと、アスリートが引退したときは、とてもよく似ている」と書いてあったのです。
野口さんは、地球に帰ってきてから、心が燃え尽き、とても長い間苦しんで、そして自分の中で考え抜いて立ち直り、それを基にして、大学で「当事者研究」という分野で研究しているそうなんです。

私、衝撃を受けました。野口さんは、あの、アスリートが誰しも体験をする、試合を引退したときの、生きがいの喪失感を、学術的に分析し、そしてそれを未来の人達に活かそうとしている!
その発想はなかった!アスリートの誰もが、大なり小なり陥るものなのに、それには名前も付けられていない。
その状態は当たり前に知っているものなのに、それを学問として捉えようという発想は、なかった!
鱗が落ちました。目から、雷魚の鱗くらいでっかい鱗が!ポロリじゃなくて、ボトンッ!!って感じで。

すごいなこの人は!すごい!と感動していた、ちょうどその時、録画していた「人志松本の酒のつまみになる話」を、ダンナさんと夕飯を食べながら観ていたら、野口さんが出演していました。
「あっ、あっ、この人だよ!野口さんだよ。今、この人の本、私読んでるんだよ。この人すごいよ」
「それは、宇宙飛行士だからねー」
「いや、それもそうなんだけど、アスリートの引退後の心理について書いてて…ああっ、ちょっと待って!」
その時、野口さんがちょうど「皆さんは、燃え尽きたことってありますか?」と、テーマを出したのでした。
「これだよ!これこれこれ!」
…あの夕飯の時、私はかなりうるさかったです。
「アスリートのその心理なんだって!宇宙飛行士が地球に帰って来た時の心理なんだって!今、それを研究してるらしいんだよ。あっ、これってもしかして、番組出演を利用して、芸能人も研究材料にしてるんじゃないかな?それもすごいよね!」
「ふーん、そうなんですかー」(ダンナさんは失語症になってから、相槌が丁寧になりました)
結局、そのテーマの、燃え尽きたことのある人は、松ちゃんや千鳥含めて誰もいなくて(芸能人、という、ずっと売れる為に努力しなければいけない職業だからでしょうか)、野口さんの研究材料にはならなかったと思いますが、松ちゃんがうまくまとめて、そのテーマの話は終わりました。

しかしテーマは移り、違う話をしているときの野口さんも、観ていて「この人はなんかすごいな…」と感じさせました。
人間的な、コミュニケーション能力の高さ。まず面白い!お笑い芸人ではないのに、人を笑わす能力を持っていて、話し方も、優秀な人にありがちな、他人を尊重していないと感じる部分が一切ない。
一言で言うと、優しい!
野口さんの隣には、お馬鹿アイドル的な人が座っていたのですが、その人にも優しかった!
精神的な強さと深み、そして愛を感じる!ユーモアがあるのに達観している雰囲気がある。
姿勢がいい!すごく真っ直ぐ。力みがないのに真っ直ぐ!
そして…そうなると、野口さんがどんどんハンサムに見えてきました。

「あー、この人、素敵かも」
「そうですかー」
「ハンサムだと思う。姿勢がいいし、カッコいい。うん、イケメンだね」
ダンナさんはもぐもぐしながら一瞬黙りましたが、
「…そうですかー」
「いや、ちょっと惚れたかも。あっ、大丈夫だよ、浮気しないから!パパも大好きだからね、やーん」
私は一人でゲラゲラ笑って、ダンナさんは困ったように少し笑って、
「そうなんですかー」
と言っていました。

あっ、つい長くなってしまいました。続きはまた次回に! (続く)