2023/8/19
三島由紀夫vs東大全共闘


稲城道場の小野です。


先日、ドキュメンタリー映画「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」を鑑賞しました。


この映画の公開当時映画館に観に行こうとしていたのですが、たしか公開当時は初めての緊急事態宣言が出る直前辺りでコロナで大騒ぎしていた頃なので観に行けなかったという記憶があります。


それから観る機会がなくやっとアマゾンプライムで観ました。


観た感想は一日でも早く観るべき映画だったということでした。


映画の内容は、1969年に東京大学駒場キャンパスの900番教室での三島由紀夫と東大全共闘の伝説と言われた討論会で右vs左の戦いになります。


まず900番教室には約1000人の東大全共闘のメンバーがいる場所に、三島由紀夫は護衛などを付けずに一人で乗り込みます。


そしてハイライトは、東大全共闘随一の論客と呼ばれた芥正彦との討論対決だと思います。


芥正彦が自分の赤ちゃんを連れてきて、その赤ちゃんが三島由紀夫が話をしているのをキョトンと見て聞いている姿が凄く可愛かったです。


二人の討論はレベルが高すぎて私には何となくしか分からなかったですが、この二人の討論には必要以上に相手を煽ったり、怒鳴ったりするのは全くなく、ユーモアもあるしお互いがリスペクトしあって討論をしているので、そこには品格を感じました。二人の討論を観てやっぱり品格というのは大事だと言うのを再確認しました。

討論なのに相手を論破したり怒鳴って黙らせてしまったら討論は失敗になってしまいますしね。話し合いなどの場で相手を黙らせたら勝ちと思っている人が多いですが、話し合いなんだから相手を黙らせてしまったら負けですからね。


そして三島由紀夫と討論で戦った現在の芥正彦のインタビューが出てきて、すごく気難しそうな爺さんになっているのには安心しました。


最後に三島由紀夫は子供の頃から虚弱体質で、たしか検査の結果で戦争にも行けなかったはずです。本人は凄く劣等感があったらしいです。

ただ彼はその劣等感を克服するためにボディービルやボクシングなどをやって、自分で努力をして劣等感を克服して自信をつけます。

この自分で努力をして劣等感を克服するというのは正しいやり方なので間違いなく本物の自信が身につくと思います。

逆によくあることですが誰かを見下したり、傷つけたりして自信をつけようとする人間は間違えたやり方なので永遠に本物の自信は身につきませんし、自分で努力をして劣等感を克服をすることから逃げているみっともない人間と認定されてしまいます。

我々の極真空手も道場での日々の鍛錬は自分で努力をするという正しいやり方なので、しっかりと意識をしていれば本物の自信が身につきます。

当支部では稽古以外にも試合や審査会、合宿などの経験を通して自分の努力で正しく自信をつけるという場をたくさん設けていますので、是非ご参加ください。

そして空手を通じて目に見えるものばかりを鍛えるのではなく、目に見えないものも鍛えるかっこいい人間になってください。


ということで最後に映画「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」予告編を貼ります。
https://youtu.be/KddVf7cTmXY


三島由紀夫と芥正彦の討論の一部 三島由紀夫の話をちゃんと聞く赤ちゃんが可愛すぎる。
https://youtu.be/IWFLRU2PQwM