2022/7/31
強さとは何か
川嵜です。
いきなりですが、『強さとは何か？』
我々武道を学ぶ者にとって大きなテーマです。
もちろん、組手の強さを目指す事は大前提ですが、その組手の強さを目指す中で、自分と向き合い様々な強さ弱さを感じてきます。
私自身も、強さとは何かその時々で変わってきたこともありますが、稽古では心と身体に軸を作ること、と説明しています。
『強さとは何か？』子どもから大人まで道場生に聞くと、皆しばらく考えながら「悪い人をやっつける』「弱い人を守る』「家族を守る』「自信」「諦めない事」等々沢山の答えが返ってきて、その人なりの『強さ』が感じられます。
同じように、ある日の稽古の際に佐藤七海選手にも聞いてみました。
すると、キッパリと『ブレない事です』とほぼ即答でした。
その答えを聞いて、言行一致、まさに彼女そのものを表している言葉だと感じました。
中学2年生の時に同じように『七海の目標は何？』と聞いたときに、既に2連覇していた『国際大会7連覇です』と即答していた事を思い出しました。
幼いころから空手を学んでいると、仲の良い子が辞めたり、違う習い事をする、試合に出る、審査を受ける、帯が上がった、試合に勝った、負けた、中学生になるから、高校生になるから、大学生になるから…
空手以外でも受験であったり、何かで活躍したり、楽しんでいたり、誘惑も多いことでしょう。
キョロキョロしては、その都度周りに影響され、フラフラしてしまう、なんていう事があります。
しかし、彼女は私の見る限り決してぶれることなく、ただただ強くなること、試合で頂点を目指すことをひたすら追い求めてきました。
人が先に行こうが、辞めようが、人のできない理由を、自分で出来る方法を探しながら続けてきました。
『言うは易く行うは難し』です。
隣の芝が青く見えたり、甘い言葉があったり、安楽の欲求、やらない理由や正当化、強さを誇示してしまったり…
人生にはそういったものがつきものです。
佐藤七海選手の言葉と物事に取り組む純粋で真摯な姿勢、改めて自らの言動と行動を見直すきっかけになりました。
『強さとは何か』皆さんも是非考えてみてください。