2022/2/22
最近観た映画
稲城・永山の小野です。
最近観た2本の映画のことを書きます。といっても2本共に初めて観た作品ではなく過去に数回観ている映画ですが・・・まずは1本目。
先日東映の公式YouTubeで松方弘樹主演「修羅の群れ」が1週間限定無料配信をしていたので観賞しました。
私は松方弘樹ファンで主演作品のほとんどを観ましたがこの「修羅の群れ」が最高傑作だと思います。次は「最後の博徒」かなぁ〜。「仁義なき戦い」も凄かったですが主役ではないし、最後はおもちゃ屋で殺されちゃうし・・・おもちゃ屋って子供達の夢が詰まった場所なのにそんな夢の場所で殺されるという描写は凄いと思いますが・・・
「修羅の群れ」で一番好きな場面は海水浴場のおでん屋がチンピラに絡まれてるのを松方弘樹が助けますが、おでん屋の商売道具を壊してしまい「商売物台無しにしちまったなー」と言って松方弘樹がそのおでん屋にお金の入った財布ごと渡し、かっこよく去ります。その後縁日で兄貴分の鶴田浩二が松方弘樹にお金の入った財布を「取っとけ」と言って渡して、鶴田浩二が松方弘樹に「おめえ海水浴場でおでん屋に財布ごとくれてやったらしいな。男になるには金に綺麗でなくちゃならねえ。銭に汚い奴は男になれねえんだよ。」とセリフを言う場面です!しびれますね〜かっこいいですね〜憧れますね〜でも映画ですからね〜これを実際やりたいと思ってはダメですよ!
次は2本目。菅原文太主演「県警vs組織暴力」です。
この作品にも松方弘樹が出演しています。最後に撃たれてしまいますが・・・この作品でも好きな場面があって菅原文太の役は暴力団とずぶずぶに癒着している刑事、梅宮辰夫の役はエリートの正義の刑事です。正義の梅宮辰夫は悪徳刑事の菅原文太を煙たがっています。その二人の会話です。
「あんた歳なんぼない」と菅原文太が梅宮辰夫に聞きます。
「31だが」と梅宮辰夫が言い返します。
そして菅原文太が梅宮辰夫に「ほいじゃあ、にっぽんが戦争に負けたときは小学生じゃったのう。あんころはのう、上は天皇陛下から下は赤ん坊まで横流しの闇米くろうて生きとったんでえ。あんたもその米で育ったんじゃろうが。おう。きれいづらして法の番人じゃなんじゃ言うんじゃったら、18年前、われがおかした罪、清算してから、うまい飯くうてみいや」
このセリフは凄いですね。このセリフが本当ならば、我々祖先は時代が許したとしても全員が悪いことをして生き延びたということですね!
敗戦直後は綺麗事だけでは生きていけないでしょうし、仕方がないですね!
それに対して今は綺麗事を言って人を悪者にするパターンが多いような時代の感じがします!
どっちが良いのかは分かりませんが・・・