2021/1/24
煉獄さんの忘れ物
江口美幸です。
娘は、面白いと思ったものを親と共有したいらしく、小説などをしょっちゅう私の部屋に持って来ます。
何故かうちの娘達はあまり漫画を読まなくて、今までその中に漫画はありませんでした。
しかしこの間、娘が「これ読んで」と、珍しく漫画を持ってきました。それが、あの!「鬼滅の刃」でした。
おお!これが、かの有名なあの漫画か!この間、映画が歴代1位の記録を取ったという、あれね。流行りに疎い私は、もちろん映画も漫画も見たことなかったけど、どれどれ…。これでやっと、世間で言われている「全集中」とか「〇〇の呼吸」って意味がわかるなあ…と、手に取って読みはじめました。
さて、この歳になると、誰でも多かれ少なかれ、涙もろくなります。
でも私は特にひどくて、完全に涙腺はガタガタになってしまってます。
はいー、もうわかりますよね。やばいじゃん登場人物!泣くに決まってるじゃん!こんなに辛い目に合って頑張ってるなんて。偉いよ、あなた偉い。(泣きながら心の中で言ってる私)っていうか鬼も、なんて辛い過去を持ってるの!そりゃ鬼にもなるよー。
…って、ずっとしゃくり上げて泣いてましたよ、私。
面白い小説とか漫画って、作者の強烈な世界に、一気に引き込まれて、そこに行く感覚があります。この「引き込まれる」感覚が、老若男女、大人から子供まで持てる作品なんでしょうね。だから日本中でブームなんでしょう。
いや、戸谷くん、あなたが大好きな漫画「グラップラー刃牙」も、強烈な世界を持ってるよね。引き込まれるよね、わかるよ。あれこそオリジナリティっていうものだよね。男性、特に空手やってるような男性はみんなあの漫画好きだよね。
でもさ、空手やってても、女子部があの漫画を好きっていうの、聞いたことない…。戸谷くんの奥さんも、あの漫画が置いてある場所に、上から布をかけちゃうって言ってたじゃん。
わかるなあー。あの筋肉の描き方が、女子にはちょっと…。
それはともかくとして、良い作品というのは、日常生活を送る上での活力になります。読んだ後に、彼らは命をかけて頑張ったんだから私も頑張らなければ!と、目をキラキラさせてやる気に満ち溢れてしまいます。
この作品で、良いと思ったことの一つに「強くなる為に日々鍛錬する」ということがあります。
漫画でありがちなのは、理由もなく主人公強い、というもの。あれはいけない。あり得ません。
強さというのは、努力して努力して、ジリジリと少しずつ、身につけてゆくもの。そう、努力!その尊さを教えてくれます。
読んでゆくと、主人公が鍛錬してゆく過程で、肺を鍛えるために瓢箪を吹いて割る、という描写が出てきました。あ、これ、つまり横隔膜を鍛えるってことかしら?じゃあ私、この瓢箪にあたるもの、持ってる!
私の瓢箪。パワーブリーズ
そうだ、最近はこの練習も惰性になっている気がするわ。いけない、きちっと集中してやらなきゃ。
いつもよりも真剣に、少し長い時間かけて、ふーふーと吹いて練習しました。これを続けてたら瓢箪が…割れはしないと思うけど、でも炭治郎くんも頑張ってたからね、私も頑張らないと。
そして昨日住宅地の辺りを走っていたら、小学校一、ニ年生くらいの男の子2人が、裾に炎の柄の描いてあるマントをつけて、鍔(つば)が炎の形をしたプラスチックの刀で、闘いごっこをしているのを見つけました。
あ、あれは!…煉獄さんだー!!
二人共、煉獄さんだから勝負はなかなかつかないけど、あれはクリスマスに、サンタさんに頼んだやつのかな。あんなに小さくても二人共大好きなんでしょうね。
そして道場に入ったら、煉獄さんが空手を練習していた証拠を見つけました。忘れ物があったからです。ほらね。
煉獄さんのパンチンググローブ
よもやよもやー!私も頑張ります!
伊之助もいました。