2020/7/26
「うちの娘、初ダイエットをする」
江口美幸です。
3月下旬、コロナで休校になる!と喜び、はしゃいで帰ってきたうちの娘達。
はじめのうちは「友達を集めてお泊り会したい」と、この休校のコンセプトを全く分かっていない発言をしていました。絶対に先生も説明したはずなんだけどな…。
それが不可能だとわかってからは、自分なりにお家時間を楽しく過ごすように工夫していたようで、ある日は、ハンモックを出して(金原先生にもらいました。ありがとうございます)、脇に置いた小さなテーブルの上には、家の中なのに帽子と、本と、グラスに注いだグアバジュース。折れ曲がるストローが差してありました。
なるほど、南の島でバカンスごっこねー、と思ってたら、次の日には、朝から和室にわざわざたくさん小皿を持ってきて、おかずを並べて、海苔や卵を置いてご飯をよそって、下の娘はわざわざ浴衣に着替えて朝ご飯を食べてました。
なるほど、旅館の朝ごはんだ!それから濁り湯になる入浴剤を入れたお風呂に朝からのんびり入っていたので、どうやら温泉旅館だったみたいです。
海外旅行の次の日に国内旅行を満喫してました。行ってないけど。
そんなことを続けていたある日、中学生の長女が、私の部屋に来て「あのさ、告白していい?」「うん。何?」「私、2週間で、5キロ太った」
…うん。道理で、顔がパンパンになったと思った。
そりゃあ、毎日部活で動いていたのが全くなくなり少しも動かず、食べ物だけはすぐに食べれる場所にあっていつもより食べていたくらいで、おやつも遠慮なく食べていたものねえ。
さすがに若い子でも、この環境下では脂肪を燃やすのは不可能だったのねと思っていたら、「どうやって痩せればいい?」と訊くので、「脂肪を減らすには3つの方法しかない。筋肉付ける。有酸素運動する。適切な食事制限」
「食事制限は無理」
きっぱりと言い切る娘。うん、その年で食事制限は危ないから、そっちの方がいいかな。
「じゃあ、後二つの方法しかないよ」「ママ、教えてよ」「いいよ」
私はざっと教えて、娘は真剣にメモしておりました。
次の日から、娘のバックには、ロッキーのテーマが流れ始め(そんな雰囲気でした)、休講で誰もいない道場の中で聞こえる、スクワットのバーの軋む音。縄跳びの音。サンドバッグを叩き続けるパンチの音。
それはただ、脂肪を燃やす為だけに。
ただひたすらに痩せる為に。
娘は頑張っておりました。
そして2週間後。
「ママ、4キロ減った」「あらー、すごいじゃない」食事制限なしでここまで減るとは、恐るべし若者の代謝力。
「あのね、ママに2週間で5キロ太ったって、言ったでしょ」「うん」
「あれ、本当は、2週間で8キロ太ってたの」
「えー!そんなに増えてたんだ。っていうか、なんでそんなサバ読むのよ…」
「後1キロ減らす」
「ん?後3キロは?」
「それは、成長期ということで、許すことにする」
またも、きっぱり言い切るうちの娘。しかしこの時も、貰い物のシュークリームを頬張りながら喋っていました。
まあ、休校に入りなんの強制力もない毎日を過ごしたら急に背が伸びたので、確かにその考え方は正解でしょう。
多分、うちの娘にとって「運動しないと身体はやばいことになる!」「そして毎日運動を頑張れば身体は引き締まる」という当たり前の事実を身を以て知る、そんな休校期間だったことでしょう。
それは大人も同じで、在宅ワークの方もたくさんいたし、空手も休講だったし、この期間、ほとんどの方が運動不足だったと思います。
稽古が始まり、久しぶりに皆さんの姿を見て、変わってない人もいたけど、やはり少し重量感が増した方が何人かいたような。I坂さんとか…いやいや…。
久しぶりに道場来て、少しサンドバッグ叩いて、膝に手をついてゼエゼエ言っている人をたくさん見ました。皆さん「やばい…」という表情をしておりました。
新しい生活スタイルで大事なことは、手洗い、マスク、運動!距離を保ちながら、体力、筋力を戻していきましょう!