2020/10/9
暗闇の爆撃


皆さんお久しぶりです。
国立・日野豊田道場、小沢です。


国内では総理大臣が交代し、アメリカではトランプ大統領がコロナに感染し、そして相変わらず先行き不透明な今日この頃、ワタシはといえばブログの順番が回って来たのでネタを考え、さあ書こうかなと思っていたところ…


10/7の朝、エディ・ヴァン・ヘイレンが癌で亡くなった、というニュースが飛び込んできました。


なので今回は急きょ追悼ということで、エディネタを。
おじさんの昔語り全開、みたいになるかと思いますが、ご容赦ください…


エディ・ヴァン・ヘイレンと言えば、ご存知の方は良くご存知でしょうし、ご存知ない方は全くご存知ないかと思います、当たり前ですが…

1978年、彗星のごとくデビューしたアメリカンハードロックバンド VAN HALEN のリーダーにしてギタリストで、その革新的なギタープレーは当時多くの人々に衝撃を与え、ロックギターの歴史において、かのジミ・ヘンドリクスと並び称されたりするぐらいの影響力があったギターヒーローでした。

ワタシは1974年生まれなので、当時4歳、なのでもちろん直撃ではなく、中学生の時に周囲の影響でいわゆる洋楽ロックとかを聞くようになった時に、VAN HALENは最低限おさえておかないといけんよね、みたいなことを言われて聞いたのが最初の出会いでした。

ちなみに今でもそうかもしれませんが、流行りモノではない洋楽とかのジャンルは、なんかちょっとお勉強が要求されるというか、VAN HALENもそうですが、DEEP PURPLE のMachine Head は聞いてないと話にならないよね?、とかそういうめんどくさい感じがあって、しかしそれはそれで好きでした。

正直ワタシはVAN HALEN のアルバム全般をしっかり聞き込んだ、という感じでは全然なく、結構偏ってたり浅かったりするのですが、この際その辺もご容赦ください。

ということで最初は1stアルバムから 「Eruption」
この曲は、曲というより要するにエディのギターソロなんですが、特に後半のちょっとキーボードみたいな滑らかな音色のパートが彼の代名詞とも言うべきタッピングというテクニックを駆使したパートで、当時はライトハンド奏法とか言われてましたが、世界に衝撃を与えました。
https://youtu.be/M4Czx8EWXb0

今やタッピングとか誰でもやるようなテクニックなんでしょうけど、逆に言えばエディのプレイが広く人々から受け入れられ標準装備となっていったわけで、それはそれで偉大なことだと思います。


あんまり関係ありませんが、当時海外アーティストの曲名やアルバム名には、誰がつけたのかよく分からない邦題がつけられる傾向がありまして、
このEruptionも、本来は噴火とかの意味なんですが、なぜか「暗闇の爆撃」という邦題がつけられていました。
同様に1stアルバムはバンド名そのまま
  VAN HALEN というタイトルなんですが、
「炎の導火線」というなんかよく分からない邦題がついていて味わい深かったです。



続いては、恐らくVAN HALENの曲の中では最も有名であろう「Jump」です。
この曲は今でもテレビ番組のBGMとかでよく使われるので、比較的聞いたことがある方は多いかと思います。
https://youtu.be/bX9RMdcFQAw

エディがなぜかキーボードを弾いてそれを前面に押し出した曲なので、彼らの中では最大のヒット曲ではありますが、ちょっと異端の曲だと思います。



中学生時代のワタシは今で言う陰キャと言いますか、要するに根暗な少年だったので、どちらかというと陰鬱な感じの曲やバンドの方が好きだったのですが、そんなワタシからするとVAN HALENはなんか脳天気な感じで、しかもなんか歌詞の意味がよく分からないぞ、と思っていました。

彼らはボーカリストが何回か変わっているのですが、どうもその脳天気でよく分からない感じは主に初代ボーカリストのデイヴ・リー・ロスの持ち味によるところが大だったようで、ある時2代目ボーカリストのサミー・ヘイガーがインタビューで、
「ライブではもちろんデイヴの書いた曲も歌うんだけど、彼の歌詞は何だかよく分からないんだ…"パナマ"とか一体何なんだ??」
とか語っているのを読んで、あーアメリカ人でもよく分からないんだ、と嬉しくなったのはちょっぴり温かい青春の思い出です。

でこれがその「Panama」です。
https://youtu.be/YRFKU6QvBJY

ギターがカッコいいです。


この曲もギターがカッコ良くて好きでした。
「Hot for teacher」
https://youtu.be/bMPlPJP2brw

歌詞は極めて脳天気ですが…


あと、エディのお仕事で忘れてはならないのが、今は亡きかのKing of Pop マイケル・ジャクソンの
「Beat it」でもギターを弾いていました。
https://youtu.be/oRdxUFDoQe0

…マイケルの動画を久しぶりに見たんですが、変な言い方ですがマイケル感がすごくて、カッコいいですね。


現代においてVAN HALENみたいなハードロック・ヘビーメタル系の音楽は、特に海外ではヒップホップとかに駆逐されて、ほぼ絶滅危惧種に近いような状態になっているかとは思いますが…


永遠のギターヒーロー、安らかにお眠りください