2018/3/9
『入院その2』
国分寺道場の江口です。前回からの続きです。
手術は12時30分開始予定だったので朝1時間程タントウ・試力を行ってからまた本を読みましたが実はこの時読んだ本が1番心に響きました。
経営本でもなく経済本でもなく武道関係本でもないんですが『1万人の人生を見たベテラン弁護士が教える「運の良くなる生き方」(西中務 著・東洋経済新報社)』という本です。
書店に溢れている「どうしたら成功出来るか?」というハウツー本ではなく、「目先の欲に囚われず『徳』を積むことこそが幸運を呼び込む秘訣であり利己的で短期的な利益追求は、自分が歩む未来への道を狭め、長期的に見た場合結局は運を落とす」と説き「世の中には人間関係において最も大切な『信頼関係』よりも我欲、損得勘定を優先する人間がいる。
そういう人間はそのズル賢さから一時的には裁判に勝ったり得をしたりするがそういう人間で幸せになった人間は一人もいない。」という事が書かれていて大いに共感しました。
そんなこんなで12時30分になったのですが同じ手術を受けている前の患者さんが何故だか手術が長引き結局15時に手術開始!局部麻酔なので手術中もお医者さん達の会話が丸聞こえでした。
途中「心臓の一部を火傷させるので右肩が痛く感じると思いますのでどうしても痛かったら教えてくださいね。」と言われました。しばらくしたらホントに右肩に激痛!「痛いです!」とは言わず歯を食いしばったら見ていたお医者さんが「ハ?イ!痛いでしょう、でも今大事な所だから我慢しててくださいね?。」って結局我慢か?い!
2時間弱で手術も無事終了してその夜はBSで「水戸黄門」など時代劇を観て寝ました。
翌朝はもう退院でした。今は心臓手術もモノによっては2泊3日で退院出来るんだなぁ?と現代医学に感謝。
入院中は手術中もずっと心電図ホルダーを着けて看護師さんが心電図をチェックしてくれていたんですが退院時にホルダーを外すとき看護師さんから「江口さんは安静時の脈拍が1分間に40しか無いんですね?」と素敵な笑顔で言われました。
それってどうなのよ?と心配になり担当医の先生に聞いたら「長年にわたりかなりハードなトレーニングをしてきたんでしょうね、動くと脈拍上がってるんで問題ないですよ。」との事でした。
全く心当たりが無いのでビックリしました!好きな事やって来ただけなんですけどね。
そして無事退院。二週間安静した後病院で経過をチェックしてから通常生活に戻れました。現在は以前にも増して良い稽古が出来ています。
2泊3日の短期入院でしたが本当に強く感じた事は私は「人」に恵まれているなぁということでした。急な入院でしたが倉成先生、川嵜先生、大谷先生、小沢先生、本多先生、小野先生、戸谷先生の各責任者の先生方が全ての道場業務を難無くこなしてくださいました。
多分私なんかいなくても支部運営は問題無いんじゃないかと思いました。
また私が稽古復帰出来るまで指導補佐してくださった黒帯指導員の皆さんには心から感謝しております。
そして手術が決まってからいつにも増して心身共に支えてくれた家内と入院中の2晩とも「パパが居ないと寂しい」と号泣していたらしい娘達にも「ありがとう」。
実は入院の事は支部職員の先生方はじめ一部の人のみにお知らせして他の方には口外しない様に箝口令を出していたんですが7歳(当時)の次女に口止めするのを忘れてしまい道場生の方から「師範何で今日お休みなの?」と聞かれた次女が「パパはシンゾーシジツで入院してます。」と答えてしまい蜂の巣つついたような大騒ぎになってしまいました。
結局収集がつかなくなりfacebookで報告したら海外の方達からも御見舞いのメッセージを山程いただき余計な御心配をおかけしてしまう事態に‥‥‥。
全ての関係者各位の皆様その節は大変お騒がせしてしまい申し訳ありませんでした。
そして本当にありがとうございました。