2018/2/2
「うちのダンナさん」



江口美幸です。ダンナさんと私、結婚してもう24年になります。職場も一緒だし、趣味も生き甲斐も一緒なので(空手のことだけど)まあ、かなりの長い時間を一緒に過ごして参りました。

で、あまり一緒にいると、何と言いますか、大変に自然な存在になるというか、お互いに空気感漂う人間になります。
毎日リラックスして過ごすには、豪華に飾った部屋よりもナチュラルインテリアがいい、みたいなものですね。

だから私、ダンナさんのすごさが、最近あまり感じられてなかったと思うんです。だって普段の会話が「明日、有害ゴミの日だからね。電球と電池、下駄箱の上に出しとくよ」「あっ麺つゆ買ってくるの忘れた」「この洗濯物、臭くない?」とか、当たり前ですけど生活に密着するものばかりだったもんですから。

だからね、年末からお正月、子供がおばあちゃんちに行っていた時、久しぶりにダンナさんの稽古に、何日間か出たときに「あらー!そうじゃん!あなたすごいんじゃん!」と、はっと気がつくわけですよ。

すごいじゃん!何もしてないように見えるのに人がコロコロ転がるじゃん!これって、一般の人が見たら、魔法か?って思うんじゃない?
「ずっと稽古を一生懸命続けてれば、誰にでもできるんだよ。別に特別なことじゃない」とダンナさんは言うけど、本当だろうか…信じていいのね?私はその言葉を信じて頑張るよ!

それから最新号のワールド空手を読んだら、冬合宿の記事が載ってました。今年は160人くらい参加したらしいのですが、恒例の山道22qのマラソン大会の記事で、17着の札を持って、にっこりして写っている、ダンナさんがいました。
うーん、160人の中で、一人だけ、53歳が上位に…。あなたすごいね。走るスタミナとか体力とか、そっちの方も。それとも、それも特殊な体の使い方なの?
寝技の練習では金原先生も、「師範は力が強いなあ!何であんなに馬鹿力なの?!」と、いつも苦笑いしているから、力も凄いのでした。

いやあ、すごいぞうちのダンナさん。稽古のとき、何もしないで人がコロコロ転ぶとこなんか、映画みたいで、とってもかっこいいぞ。
これ以上褒めると、のろけになるから言わないけど、ダンナさんの一番すごいところは、自宅で、シャワーを浴びているときとか、ボーっとお茶を飲んでいるときに「ああ、強くなりたい」と悲しそうに独り言を言うことでした。もーいいじゃん。