2018/12/30
部活動と空手
押忍。八王子みなみ野道場、多摩境教室指導員の戸谷です。
今年(2018年)ももう残りわずかです。会員の皆様にとってどのような1年だったでしょうか。
何らかの目標が達成できた方もいれば、自分の努力とは無関係に嫌な出来事に見舞われてしまった方もいらっしゃるかと思います。日常生活の様々な事柄は道場で一旦リセットして、心身ともに前向きに整えていただければ幸いです。
新年の稽古初めはそういった意味でも大事ですね。
八王子みなみ野道場では今年中学生になった道場生がとても多く、皆それぞれ部活に勉強に大忙しになっていました。
個人的には中学の部活動は生徒を取られてしまったような感じがして中々複雑です。
学校では、「空手は個人が好きでやっている取り組み、部活動はみんなでやっていること」という認識が浸透しているので、生徒たちの話を聞いていると、部活であれば生徒の時間を大幅に拘束してもいいけれども逆に空手で部活を休むと「サボった」という扱いになってしまうようなところがあり、もう少しなんとかならないかなぁと思うことがあります。
部活動は学校の先生たちのサービス残業で成り立っているという点も好きではありません。
ただ、生徒たちに「吹奏楽部楽しい?」「野球部楽しい?」と尋ねてみると、「楽しいです!」と屈託のない笑顔で即答されるのでもう何も言えることがありません。完全敗北です。
言い換えれば、それでも空手を続けてくれている子たちは、そういった楽しさとは別の軸を持って空手に取り組んでくれているということでもあり、それはそれで嬉しかったりします。
こちらとしては、道場に来られる日が仮に週1回を切ってしまったとしても、必ずその人が成長できるような稽古を常に心がけています。
時間を期間として捉えて、「中学3年間空手に通い続けた」というのであれば、忙しい合間を縫って通い続けてくれたその3年間をただなんとなく経過した期間にはしたくありません。
道場に来た1時間半程度の時間を圧縮して、その人なりの次のステップ、新しい試みをしてもらおうと考えています。これは選手かそうでないかは関係ありません。
来年も道場生にとって「有意義だった!」と言えるような年に無理矢理にでもしていきます。
部活動は部活動でぜひ楽しく励んでもらいたいです。
受験生の皆さんは追い込み期間ですね。良い結果が出るように祈っています!
皆さん、良いお年をお迎えください!