2018/11/19
普通とは何か?


少々肌寒い季節になってまいりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
国立・日野豊田の小沢です。


ワタシはかれこれもう20年くらい、ずっと頭は坊主でして、定期的に近所の床屋さんで刈ってもらっています。


坊主はこれから先の季節結構寒いですが、とにかく圧倒的に楽でして、髪型に関するあれやこれやの悩みから全て解放されるかんじは素晴らしいと密かに思っています。


たまに道場の女の子で、前髪の悩みとかを何故かワタシに語ってくる子がいたりするのですが、正直ワタシには前髪が無いどころか前髪という概念自体が無いので、残念ながら語る相手を間違っているとしか言い様がありません。


そんなフリーダムヘアースタイルな坊主にも、実は若干の問題もありまして…


なんかお洒落なオシャレボーズは別として、いわゆる普通の坊主に関しては、伸び具合の差こそあれ、あとはみんな同じやろ! と、坊主業界以外の皆さまはお思いかもしれませんが、実は坊主にも2大流派とも言うべきスタイルがありまして、それを解説したのが下の図1 になります。





おわかりでしょうか? つまりモミアゲの形状によって、ルパンスタイルとモミパッツンに分かれるわけです。
まあワタシが勝手に呼んでいるだけですが…
ちなみにワタシは断然、@のルパンスタイル派になります。


床屋さんに行って、坊主にしてください! と注文すると、たいがいモミアゲはどうしますか? と聞かれるので、そこでルパンスタイルで! とか言っても通用しないので、自然な感じで、とか、普通に、とか言って注文するわけです。


前に床屋さんに行ってそんな感じで注文して、ウトウトしてハッと気づくと、ものの見事なモミパッツンになっていて、床屋さんに「こちらでよろしいでしょうか?」とか言われたんですが、内心ものすごい動揺して、いやいやいやいや全然よろしくないです、とか思いながらも、剃られてしまったモミアゲは今さらどうにもならないので、平静を装って、大丈夫です! と答えました…


精神的ダメージをこらえながら、ふとその床屋さんを見てみると、清々しいほどのモミパッツン…
なるほどそういうことか、と納得しました。


いわゆる文化の違いというやつですね。
「普通」という言葉の難しさ・曖昧さを痛感した瞬間でありました。

もしも今後ワタシのモミアゲがパッツリしていることがありましたら、何か文化的な問題が発生したと思ってください。


などとどうでもいい話を長々としてしまいましたが、先日の全日本大会、選手の皆さま、おつかれさまでした。
大谷 先生の試合、感銘を受けました。

また、全体を通して見るとやはりロシア人は強いな、という感想を持ちました。

彼らを見ていると、なんか殴って蹴って強ければいいだろう、みたいな文化的なものを感じてしまいます。


ということでロシアン格闘技関係の動画を少々。

最初は、スペツナズ ハンド トゥ ハンド コンバット という動画で、ロシアの特殊部隊の徒手格闘術の競技会みたいなものかなと思います。
https://youtu.be/IM8QdXohqUM

いわゆる着衣総合格闘技なかんじで、闘っている選手がみんな軍人さんなのかどうかはよくわかりませんが、とりあえずロシア人らしい思いっきりぶん殴るスタイルが印象的です。

スペツナズと言えば、昔、大学時代にロシアからの留学生がいたのですが、彼に当時読んでたマンガに出てきたスペツナズナイフというものについて質問をしたら、普段にこやかな彼の表情がみるみる変わって、まるでプーチン大統領のような恐ロシア顔になり、「ソノハナシ、ドコデキキマシタカ??」と詰問されたので、もしかしてデンジャラスな機密に触れてしまったのか? と、当時はかなりビビりましたが…
今思えば、多分あれはロシアンジョークというものだったんだと思います。
顔が怖すぎて全然わかりませんでしたが…
それもまた文化の違いというものでしょう。


続いては、現在アメリカ UFC のフェザー級(約65.8kg)で活躍中のロシア・ダゲスタン出身のファイター、ザヒッド・マゴメドシャリポフ の動画です。
https://youtu.be/riWIV6UsC8A

フェザー級は自分に比較的近い体格なので、1番好きな階級なんですが、彼は近い将来チャンピオンになると目されていて、ルックス的にはあまり強そうではないですが、185cmとこの階級では破格の身長を誇り、ボクシング技術もしっかりしていて蹴りも多彩で使い方も上手く、テイクダウン耐性とテイクダウン能力も兼ね備えて、寝技での極めの強さもある、というちょっとMMAの進化を感じさせる存在です。
今後の活躍が楽しみです。


ちなみに歴代のフェザー級チャンピオンというと…
まずはジョゼ・アルド。
https://youtu.be/2rK0M_ci_XU

元々は柔術ベースですが、高い打撃スキルと運動能力を誇り、MMAの打撃レベルを引き上げた1人だと思います。
身長は多分170ぐらいで、距離感の非常に優れたファイターだったのですが、段々と距離感のマネージメントが雑になってきたのと、選手の大型化も相まって、勝てなくなってきた印象があります。


次のチャンピオンは、今は階級が違いますが、かの有名なコナー・マクレガーです。
https://youtu.be/DLseGPTrrwg

身長は175とのことですが、圧倒的なリーチの長さを誇り、アルド以上に優れた距離感とパンチの精度の高さで、MMAの打撃レベルをさらに引き上げた感があります。
正直彼の言動やパフォーマンスは個人的にはあまり好きではないのですが、不世出の存在です。


現在のチャンピオンは、マックス・ホロウェイ。
https://youtu.be/MpM9gOnCZKk

身長180ぐらいと、やはりだんだん大型化していますが、高いボクシング技術と後から蹴りを足した感じですが、蹴りの使い方も上手くて、とにかくタフで殴り合いに強いです。かつてマクレガーに寝技で完封された過去があるのですが、現在はかなり向上していると思われ、動画の中でもヒジを上げた、いわゆるハイエルボーのギロチンを決めていますが、ああいうのはアルドやマクレガーはやらないと思います。

長々と失礼いたしました。
それではまた!