2017/9/29
日野豊田の美味しい水?
お久しぶりです。
国立・日野豊田の小沢です。
段々と秋らしくなって来ましたが、皆さんお元気でしょうか。
さて、ワタシが担当している日野豊田道場は、その名の通り東京都 日野市で活動しているのですが、日野市は多摩川にほど近く、市内あちらこちらに小川や用水路が流れていて、なかなか風情があって素敵な環境となっています。
市内にある「ふれあいホール」という施設で、時々日曜日に強化練習を行ったりするのですが、ふれあいホールの近くにもこんな感じの小川があって…練習の一環として飛び越えてみたりします。
9月の頭にも強化練習をやったんですが、その日はたまたまかなり暑く、練習に参加していた子の何人かが、いきなりおもむろに川の水をすくって飲み始めました。
…冷たくて美味い、とのことでしたが…
…山の中の湧き水とかならまだわかるのですが、正直ちょっと衝撃的でした。
いまどきの日本の社会はなんか非常に清潔志向が強く、除菌グッズなども大流行りで、例えば電車のつり革とかも触れない人が増えていて、グリッポンというつり革用の携帯式グリップがヒット商品になっていたりします。
そんな時代に逆行するようなこのワイルドっぷりは一体なんなのか…
なんかいろいろ考えてしまいます。
ごくごく一般的な話としては不潔なのよりはもちろん清潔な方が良いとは思うのですが、最近のちょっと行き過ぎた感じのする清潔志向というのは、要するにすごいイヤな言い方をすると、自分はキレイでその他は汚れている、という考え方がベースにあるわけで、行き着くところはすごく息苦しい不寛容な社会になってしまうような気がしています。
また、もう一つ、例えば我々がタイとかに旅行に行く時は、
・とりあえず水道とかの水は口にしないように!
・飲み物に入ってる氷にも気をつけて!
・歯を磨く時もミネラルウォーターで!
みたいなことを言われたりします。
そして実際個人差はありますが、基本的には日本人は耐性が無いので、向こうの水とかを口にすると多くの場合お腹を壊します。
現地の人は平気なのに…
もちろんそれはそれで仕方ないことなんですが、
しかしちょっとそこらへんの水を飲んだだけで体調を崩す人と平気な人では、どちらが生物として強いのか?
もっと言うと、どちらが生物として正しいのか?
という思いはあります。
昔、ジャングルとかにフィールドワークしに行く学者さんの話で、ワイルドな場所に行く前は生水とか飲んでも当たらないように、あらかじめお腹の中にサナダムシなどの寄生虫を飼っておく、というのを聞いた覚えがあります。
その時は正直ゲッ、と思いましたが、そういう寄生虫とか雑菌とかを一生懸命撲滅して無菌状態みたいなのを目指した結果が、今のこの有様だよ! という気はします。
また何もそういう肉体的なことに限らず、人間が生きていく上であるいは成長していく上で、例えば失敗や敗北を極力避けて排除して、あるいは他人との衝突や軋轢を避けて排除して、無菌状態みたいな中で育っていくことが、人のあり方として正しいようには、ワタシには思えません。
にも関わらず、今我々が進んでいる道は、大げさにいえば人間をどんどん脆弱にしていく道であるような気がします。
バイ菌も失敗も軋轢も雑多なあれやこれやを飲み込んでいって初めて、いろいろな耐性を備えた強いヒトになっていけるようのではないでしょうか。
などと偉そうなことを言ってみましたが、言ってるワタシ自身は基本慢性的な鼻炎持ちで、鼻炎スプレーを携帯していないと平穏な心すら保てない軟弱者であったりします。
困ったものです…
あと、川の水を飲むことを推奨しているわけでも全く無いです。
唐突ですが、皆さん「フォーラーネグレリア」という淡水に棲むアメーバをご存知でしょうか?
別に生水を飲むこととは直接関係無いのですが、メチャメチャ怖いので、興味のある人は調べてみてください。
「人食いアメーバ」とかでも大丈夫です!
結局何が言いたいのかよく分からなくなってきましたが、まあ程よくワイルドに生きていきたい、ということです。
ところで…いきなりボクシング話を始めてしまいますが、今年はヘビー級でジョシュア×クリチコがあったりライトヘビー級でコバレフ×ウォードの第2戦が行われたりスーパーライト級ではテレンス・クロフォードが4団体統一したり、ビッグマッチが目白押しで素晴らしい感じなんですが、つい最近もビッグマッチが立て続けにあったので、それについて。
まずは8月に行われたフロイド・メイウェザーとUFC2階級王者コナー・マクレガーの一戦。
ものすごいお金が動くビッグイベントとなりました。
探せばフルファイトの動画もあるんですが、ハイライトで。
この試合ワタシ的には、メイウェザーの仕上がり次第とはいえ、マクレガーの左ストレートとそれを軸にした組み立てはクオリティが高いので、ある程度通じるのではないかと思っていたのですが…
https://youtu.be/5ZsiBf9B0PI
蓋を開けてみると、まずメイウェザーが衰えなのか何なのか、仕上がりが全然だったのが結構ショックで、しかもそのメイウェザーに対してすら、マクレガーのパンチがあまり脅威になっていなかったのが、またショックでした。
ボクシングの試合としては正直イマイチでしたが、イベントとしてはとても面白かったです。
続いては9月に行われたミドル級頂上決戦、'カネロ' サウル・アルバレスとゲンナジー・ゴロフキンの一戦です。
これもハイライトです。
https://youtu.be/-3FOuYbhWBA
この試合、判定は物議を醸しましたが、試合自体は非常にレベルも高く、この手のビッグマッチには珍しいぐらい面白い試合でした。
ワタシ的には115-113でゴロフキンかなと思ったんですが、面白かったんで別にどっちの勝ちでもいいです!
そして…
12月9日、ついにワシル・ロマチェンコとギジェルモ・リゴンドーの試合が決定しました!
この試合は大金が動くとかいう意味でのビッグマッチには絶対ならないとは思いますが、ワタシの中では究極のスーパーマッチで、とんでもなく楽しみです。
両者の比較の動画です。
https://youtu.be/jxMU17-gaBI
予想とかするとたいがい外れるので、しないに越したことはないのですが、しちゃいます。
前にも書きましたが、2人とも速いけどスピード自体はリゴンドーの方が上だと思います。が、多分ロマチェンコはそれを苦にはしないと思います。
現在2階級の差があり体格的にはロマチェンコの方がだいぶ有利ですが、一発の威力はリゴンドーの方があると思います。
両者ともにサウスポーですが、個人的にロマチェンコは右利きサウスポーではないかと思っていて、右手の使い方はロマチェンコの方が上手いです。
距離はロマチェンコの方がだいぶ近く、リゴンドーが自分の距離を取り続けるのはちょっと難しいと思います。
また、ここ最近の充実度はロマチェンコの方がはるかに上で、リゴンドーはドネア戦やアグベコ戦がピークっぽく、それ以降はあれほどの化け物っぷりは見せていません。
トータルで見るとかなりロマチェンコが有利かなと思います。
何にせよすごいものを見せてもらいたいです。
次回のブログは多分12月ごろになりそうなので、その時また!