2017/6/27
「合掌」


皆さんもうご存知の通り、市村直樹師範が先月、亡くなりました。意識をなくして、亡くなるまでの二日間、うちのダンナさんがずっと泊まりこんで、そばにいました。あの仲のいい二人は最後まで一緒にいることができて、良かったと思います。

市村先輩は、強い人でした。本当の意味での強さがありました。

私にとって先輩は、「逃げない人」でした。
大半の人は、自分の心を見るのが怖くて、そこから逃げます。でも先輩は逃げませんでした。

先輩とお話していた時、内面のことを言わざるを得ないことがあり、私は、先輩が皆と同じように逃げるだろうなと思いながら、分を超えて、それを指摘したことがあります。その時は、はじめは笑いながら聞いていて、その内に真面目な顔をして帰って行ったので、やはり不愉快だったのか、これで先輩との仲は疎遠になるかもしれない、と思いました。

しかしその後、先輩がメールで 「美幸さんに言われて、はじめは、え?それ誰のこと言ってるの?って思って、笑いそうになりましたが、少し考えてたら、いやいやそうかもな!って思いはじめました。今は、本当にその通りだと思ってます。考えていかなきゃダメですね!」
と送ってきたときは、ああこの人は逃げない!と驚きました。
私含め、人はとでも弱いものですが、先輩は、本当に強い人でした。身体も心も。今でもとても尊敬しています。

先輩、私達夫婦にとって大きな存在がいなくなってしまったから、今、本当に悲しいですよ。
でもあの世の時間はこちらとは違うといいます。だから、先輩がちょっと途中で一服してたら、どっちが先がわからないけど、すぐに追いつくと思います。そしたらまた、皆で美味しくビール飲みましょうね。