2016/7/27
「金原先生の治療」
江口美幸です。最近、金原先生に稽古をつけてもらった後、その金原先生に身体をほぐしてもらっています。
ハードな練習でくたくたに疲労した筋肉をすぐさまマッサージ。これはたまらなく贅沢なことで、最高に幸せなんです。
金原先生、柔道整復師の資格を取得して、先日、用賀に治療院を開きました。
先生の治療院「かねはら整骨院」のパンフレットには、ミルコ・クロコップと試合している先生の写真が。そして「今まで研究してきた関節を壊す技術を、関節を治す技術に転換しました」という紹介文が載っています。
おおー…。当たり前なんですが、全く普通の整骨院ではないです。
先生、現役時代に自分の身体のケアの為にかけたお金は一千万を超えてると言ってました。その経験を元に知識を得たので、何というか、全てがスペシャルなんです。
ついさっきまで先生の手は、私の首をキュッと締めて落としそうになったり、ひょいと肘を極めて、私が痛みのあまりぎゃあああと悲鳴を上げたりしていたのに、その手で次の瞬間には癒されるなんて、不思議な気持ち。
先生の手は、人の体を壊すことも治すこともできる手。これって何処かで見たような…あっ、北斗の拳の、トキだ!
「これからは北斗神拳の力を人を治す為に使う」って、あれだあれ。ということは先生はトキかあ。
マッサージを受けながらうっすらと目を開けると先生の姿が見えて(トキとはだいぶ違う…どちらかといえはラオウに似てる)とか、失礼なことを考えて「あうー、いたたたた。ひいー」と痛い悲鳴を上げます。心を読まれたのかしら。
関節技とはもちろん違うけど、マッサージもやっぱり痛いです。
しかし、痛いのに、マッサージを受けているときのこの幸せ感。幸せ過ぎてため息が出るほどです。
金原先生も「いいねえ美幸さん、セレブじゃん」と笑いながら言います。そう、このゴージャス感は正にセレブ。
すごい人にコーチもらって、すごい人にマッサージしてもらって。ゴージャス過ぎて、ありがたやありがたや…。
そしてその幸せ感を増幅させている条件が他にもあります。
それは、以前に何かに書いた覚えもあるのですが、「落差」と「達成感」です。
ハードに練習して、今日も全然思ったようには動けなかったけど、でも一応頑張ったぜ私!えらいぞ私!よしよし私、という思い、つまり達成感が、まず幸せの土台になります。
それから何だかんだ言っても痛いし、体はヘトヘト。
…昔々美食の限りを尽くした王様がいて、満足できなくなって「世界一美味いものを出せ!」って言って、偉いお坊さんが「では世界一美味しい飲み物を差し上げましょう。しかしその飲み物は、ここの畑を全部耕さないと飲めません」と言うので王様は頑張って畑を全部耕しました。
「さあ王様、世界一美味しい飲み物です」とその時お坊さんが王様に差し出したのは一杯の冷たいお水。喉がカラカラの王様、水を飲み干し「ああ美味い。世界一美味い」
…ってあの話です。はいつまりは、そういうことなんですよ!落差です。一度「苦しみ」に近いところまで体を疲れさせると、その後の快楽はたまらなく幸せ。
私の場合は一杯の水でなくて、金原先生にキンキンに冷えたシュワシュワのレモネードを「はい」と渡された感じ。美味し過ぎます。その後にビールも「はい」って。あー、たまらん。
ということで、私は幸せになるために、今日も練習を頑張り、わざと落差を作っているのでした。ではまた!