2016/7/22
読もう!刃牙道!
押忍、八王子みなみ野道場の戸谷です。
またうだるような暑さの夏がやってきました。
国分寺道場では、ようやく"寒さ"から脱したムエタイのソンラムコーチがどんどんお元気になられています。
的確なコーチングはそのままに、ミットのノリも激しいものになっています。打たせてもらっているこちらも、暑さはきついものの自然と力が引き出されていきます。
江口師範と美幸先輩は暑かろうがペースを落とすことなくバシバシとコーチのミットをこなし、さらに上達されています。
さて、雑な繋ぎですが暑い夏には熱い漫画です!
3年ほど前(2012年)にこちらのコーナーで格闘漫画『範馬刃牙』という作品を紹介させていただきました。
その時は「長らく続いていた刃牙シリーズが完結した!」という話だったのですが、なんと現在は新シリーズ『刃牙道』としてタイトルを変えて週刊少年チャンピオン誌で継続連載しています。
元々荒唐無稽なところもある刃牙シリーズですが、『刃牙道』では、宮本武蔵のクローンが登場して彼が現代の格闘家・武道家たちと戦う…といったとんでもない内容になっています。
今、チャンピオン誌上では、塩漬けになって白亜紀から生き延びていたピクルという原始人が武蔵と戦っています。
文面だけ見るとわけがわからない、本当に無茶苦茶なお話ですが、刃牙道が面白いのはこの無茶苦茶を大真面目にやり切るところです。
あくまで作者の板垣先生がエンターテイメントとして描いているものではありますが、「宮本武蔵だったら現代の武道家をどう見るかな」「宮本武蔵だったらこういうピンチをどう切り抜けるかな」「そもそも宮本武蔵の人格ってどういうものであったのかな」というのを、現代の舞台で生き写していくのが、思考の実験としてとても面白いです。
以前にも書かせていただきましたが、作者の板垣先生ご自身が格闘技や武道の造詣が非常に深いため、宮本武蔵を始めとして、登場人物たちの所作もインチキなようでいてバックボーンはしっかりとしています。(中には完全なインチキもあります)
無茶苦茶な話を描写で説得するような形になっていて、見応えたっぷりです。
極真空手関係者にも愛読している人が多い『刃牙道』、この夏ぜひチェックしてみてください!