2015/5/12
『国際青少年大会7連覇』
川嵜です。
更新が遅れて申し訳ありません〜!
4/18(土)・19(日)東京体育館にて国際親善大会が開催されました。
当支部からも選手が多数出場しました。
選手は何れも健闘し、最高の舞台で自らの力を試し多くを得たものと思います。
今大会には当支部所属の佐藤七海選手が大会7連覇をかけて戦い、見事達成しました。
指導されている小沢先生・倉成先生のご指導によるところも大きいと思います。
南大沢道場では彼女が小学3〜4年生のころから当時の選手クラスに参加するようになりました。
稽古では毎週道場近くの川の周りを走っていました。当初の彼女は集団の後方を一生懸命走っていいました。
それがひと月も経つと、どんどん速くなり数か月でトップ集団を走るほどになっていました。
スパーリングでは、ボディを効かされ涙する時もありました。
しばらくして同じような相手に同じ攻撃をもらって、大丈夫かな!?と思って顔を覗き込むと、平然とスパーリングを続ける姿がありました。
稽古のたびに成長していく彼女を見て容易に影の努力を見て取ることが出来ました。
今大会の3週間前に2人で試合に向けた話し合いを行いました。
国際大会と学校の大事な試験を控えている時期でした。
稽古をしていると勉強が気になり、勉強をしていると稽古が気になる、という事でした。
色々話をしていて、どのくらい勉強すれば納得の勉強か、どのくらい稽古すると納得なのかという事を聞くと、最低4時間の勉強、稽古に参加する以外の自主トレを2時間行う、という答えでした。
春休み中という事もあり、すでにそういう努力をしていました。
誰でも強くなりたいという思いがあります。
しかし、自分の課題をしっかり見極め、主体的にそこに取り組める選手は少ないです。
年齢に関係なく、きちんと自分と向き合えていないと出来ません。
自分がどうなりたくて、そのために何が必要で、それを手に入れるためにどうするか考え、行動に移す。
とてもシンプルですがここに彼女の強さの基(もと)があります。
そして、彼女は小学生のころからそれが出来ていたという事です。
そういう選手が7連覇を達成するのです。
やらされていたり、相対的目標では成し得ない事です。
先日、私が指導する南大沢道場では今年3回目の保護者会を行いました。
参加されたあるお父さんと保護者会後にお話をしました。
ある大手企業で、社員教育や人事採用も担当されているとの事でした。
採用の際には会社から、自分で考えて行動できる人材を採る、という条件が伝えられるそうです。
いわゆる勉強だけできて、知識だけあっても足りないという事です。
我々の目指すところは社会に有用な人材を育成する事です。
空手を学び試合に挑戦することで、自分を見つめ、視野を広げながら物事を深く掘り下げていく。
そして、強い意志をもって行動し困難に立ち向かっていく、佐藤七海選手を見ていてそう感じました。
次に試合に挑戦するときは一般の部になります。
より高い心・技・体の戦いにもなりますが、そこでもきっと成長し活躍していくことでしょう。
また一緒に稽古する時まで、こちらも成長して準備したいと思います。