2013/2/22
冬の終わりに・・・

お久しぶりです。国立・日野豊田の小沢です。
今回更新がえらく遅れてしまい申し訳ありません。
春も近いと見せかけて、最近やけに寒いですが皆さま元気でお過ごしでしょうか。


 さて、先日ロシアに隕石が落ちたのは記憶に新しいところですが、「隕石が落ちる」ということは、これまでの私にとって(そしておそらく多くの人にとって)、ほぼあり得ないことの象徴でありまして、不謹慎な話ですが昔からときどき「あー、隕石でもおちないかなぁ・・・」などと願ったりしたものでした。
 そんなこと願ったりするもんじゃないですね。死者が出なくて本当によかったです。


 果たして喜んでくれる人がいるのかわかりませんが、前回に引き続き、ボクシング話をさせていただきます。
前回紹介した西岡選手は、残念ながら力及ばなかったのですが、勝ったノニト・ドネア選手とリゴンドー選手の試合が成立濃厚で、それはそれで楽しみです。
 また、ロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太選手のプロ転向も決定しました!
世界を相手にどこまで戦えるのか楽しみです。が・・・。

 ボクシングなどの階級性の競技では、よくpfp(パウンド・フォー・パウンド)という言葉を耳にします。pfpとは要するに、本来比較しようがない階級の違う選手を、その階級での実力・実績をベースに無理やり比較して、誰が強いのか?みたいなランキングをするものなのですが、例えばドネアであれば、だいたいpfp4位か5位ぐらいだと思います。
 まあそんなに厳密なものでなく、半分遊びのようなものなのですが、とりあえず日本人にはほぼ関係のないランキングとなっています。


 で、アマチュアの階級とプロの階級はちょっと違うので、村田選手がどの階級でやるのかはわかりませんが、例えばミドル級であれば、WBC王者はセルヒオ・マルチネス、pfpだとたいていドネアのちょっと上にランキングされる超実力者です。
WBA王者はゲンナジー・ゴロフキン、今のところ世界的評価はそれほどでもないですが、私が思うに多分マルチネスより強い気がします。
 さらにひとつ上のスーパーミドルには、WBC・WBA両方にアンドレ・ウォードが君臨、ウォードは現在フロイド・メイウェザーについで、pfp不動のNo.2です。
楽な相手はひとりもいませんが、がんばってほしいです。

 前回もちょろっとふれた、ロイ・ジョーンズの動画を紹介します。
 (注:年齢確認の表示が出る為、youtubeへのユーザ登録(無料)をしないと閲覧できません。)
  http://www.youtube.com/watch?v=pkMAf0ZHO_k
 
 ロイ・ジョーンズは1990年代?2000年代前半ぐらいを中心に活躍し(といっても実はまだ現役なのですが・・・)、ミドル・スーパーミドル・ライトヘビー・ひとつとんでヘビーの4階級を制覇し、長きにわたってpfpトップに君臨した、非常に有名なボクサーです。
個人的には、いわゆる 「天才」 ということばがもっともしっくりくる存在です。

彼の特長は、重い階級とは思えないとんでもないスピードと、尋常ではない目と反射神経の良さからくるパンチの当て勘・避け勘のすごさにあります。
パンチを避けるという作業は乱暴に分けると、目と反射神経で避けるのと予測・予知で避けるのと、2つの要素で成り立っていて、ディフェンスのうまい人はたいていその両方をバランスよく使いこなしています。
が、ロイの場合は反射系の能力に頼る割合がやたら高く、なかなか他人には真似できないものがあります。(それは同時に彼の欠点でもあるのですが)
オフェンスに関しても動画の中の、相手のジャブに左フックを合わせてそのまま右クロスをかぶせて倒す、というジャブに2つカウンターをとってるやつとか、変態的すぎてもう笑ってしまう感じです。


 彼はもしキャリアの絶頂期にタイミングよく引退していたならば、ボクシング史上最高の天才のひとりとして歴史に名を残せたのではないかと思ったりもするのですが、現実には先ほどもふれたようにまだ現役で、残念ながら正直全盛期の姿は見る影もありません。
 ファンの目線としては、あれほどの見切りの達人が人生の見切りに失敗するとは・・・みたいな悲しい気持も少しある一方で、本人やりたいならしょうがないし、自分の人生をどうしようがそれはまったく自由だし、それが人生というものよね、とも思います。

 とりあえず隕石が落ちることもあるし、何が起きるかなんてわかりゃしないので、私も悔いのないよう生きていこうと思います!
みたいにまとめて、終わらせていただきます・・・
それでは皆さん、また!