2012/7/26
夏の毎日



江口美幸です。いやー、暑い暑い!毎日暑いですね。
暑いと、娘二人の寝像がひどくなって困るんです。子供というのは常に寝像は悪いものですが、夏になって暑くなると、寝ている部屋中を縦横無尽に転げ回り、眠りながら親に乗って来たり、障子を足で蹴破ったり・・・とにかく転げ回りながら、さまざまなものを傷つけてゆきます。
この間、二人が転げまわっている姿は、獰猛な二つの「ルンバ」のようだ・・・と思いました。あの円形の全自動掃除機、「ルンバ」が二つあり、部屋中をくまなく移動してゆく姿はきっとこんな感じ。でも掃除してくれないし、役に立たない。
あんなにごろごろ転げまわっても起きないくせに、夜じゅう、寝言もひどいです。爆睡していると思えば急に怒りながら「意地悪しないでよー!」と絶叫したり、「違うでしょ!あっちいって!」と目をつぶっていながら私をぼかぼか殴ったりします。
母親の貴重な休息を邪魔し、睡眠不足に陥らせているくせに、何という言い草でしょうか。あっち行けって、お前が私の布団に入ってくるんだろ!意地悪しているのはお前だ!と、そのたびに私の心の中でツッコミが入ります。以前、いきなり泣き出して「キティちゃん!そんなことしちゃだめえー!やめてえー」と叫んだのは、逆に気になって眠れませんでしたが。あの可愛らしいキティちゃんが、一体どんな非道なことをしたのでしょうか。

さて、寝不足になりながら、へろへろ状態で仕事をし、合間に道場に行くと、昼間部に来ているおじさま達の大きな気合いの声。覗いてみると、みんな水をかぶったように汗をかいています。皆さん元気だ・・・その時、はあはあという息が聞こえてきたので振り返ると、師範、つまりうちのダンナさんが、ランニングから帰って、滝のような汗をぼたぼたとかきながら階段を上がってくるところでした。
「今日、高温注意報ってやつが出てて、屋外では運動控えろって言ってたよ」と私が言うと、彼は「んー?あーそう」と無関心そうに言っただけで道場に入って行きました。
で、その後、ダンナさんも着替えはじめ、昼間部のおじさま達も皆、ダンナさん交えて笑顔でしゃべりながら、汗でぬれた・・・というか、汗でびったんびったんになったシャツや道着を替え始めたのですが・・・
そのとき、私は、はっと気が付いたのです。
そういえば、こんなにみんな汗をかいているのに、そして皆さん立派なおじさま達なのに、「加齢臭」ってやつがしない!ここ、ぜーんぜん、臭くない!すごい!そうだわ、普段汗をかいている人って、汗腺が鍛えられていて、汗が臭くないって聞いたことがある。そういえばうちのダンナさんももう48だけど、臭くはないな・・・おおー、なんてみんな、爽やかなんだ!
私、少し感動しました。その瞬間から網代さんや新川さん達、それにうちのダンナさんが、石川遼くんくらいに爽やかに見えて・・・というのはもちろん嘘ですが、何だか私の中で今までとは印象が違って、白い歯がきらりと光るような感じで、清潔感がアップしたようでした。

さて仕事も練習も終わり帰ってきて、子供を寝かしつけた後、ダンナさんとビールで乾杯!・・・というのが去年までのお決まりだったのですが、今年、ダンナさんがふとしたことから「はじめの二杯はノンアルコールビールを飲む」というやり方に変えたところ、それで全く問題がないことが判明しました。普通に満足し、その後、本物のビールは1杯くらいで済んでしまうのです。
今まで、ダンナさんは「お酒が飲みたい」のではなくて、ただ単に「喉が渇いていた」だけなのでした。シュワシュワする飲み物だったら、何でも良かったのでした。なーんだ。このやり方だと、肝臓を全く酷使しないので健康的です。でも、ノンアルコールビールにしても、発泡酒を買っていたころと出費はほとんど変わらないのが驚きでした。値段、変わらないんですよね。恐るべし発泡酒のポテンシャル・・・。

皆さん、暑い夏、体に気を付けて稽古してくださいね。