2011/6/20
ダンナさん倒れる
江口美幸です。先日、朝起きると、いつもと様子が違いました。うちのダンナさんが、布団の中で、うーむ...と、苦しそうにしているのです。
いつもは、自分でも「夜、布団に入って目をつぶると朝になってる」というくらいで、子供のようにバタッと寝て、周りがうるさくとも一度も目を覚ますことなくぐっすりと眠り、朝はぱっと早く起き、フルスロットルで動いているのですが、その日は、布団の中に横たわったまま、ハアハアと荒い息遣いをしているのです。
「大丈夫?」ときくと、「何かすごくだるい...体温計取って」と言うので渡してやり、計ってみると、「わー、俺、39度以上あるよ!」というのでびっくりしました。
昨日までピンピンしていたのに急に高熱が?!インフルエンザかしら?とにかく、これはただことではありません。毎日、馬車馬のよう働き、ガンガン練習しているうちのダンナさんがこんな状態になるなんて!
吐き気がすると言って朝ご飯も食べられないし、「なぜだ、全身が痛い...」とか、何かのウィルス的な、気味の悪いことも呟いています。
子供をダンナさんのそばに寄らせないようにしたのですが、子供は子供で、父親が具合が悪くて寝込んている姿を初めて見るので驚いてしまったらしく、「パパ死なないでー」と叫んで泣き出すし、あの朝の江口家は、重苦しい雰囲気に包まれていました。
朝のうちの仕事を私が全部やり、慌てて家に戻り「さあ、お医者さんのところに行こう」と、フラフラしているダンナさんを連れて、いつも家族でお世話になっている、国分寺鈴木医院に行きました。
鈴木先生は、実は極真の黒帯!一番厳しかったころの総本部に通い、黒帯を取得したという強者のお医者様です。その鈴木先生、ダンナさんが入って行った途端、「ありゃ珍しい!どうしたの、殺しても死なない男が」と笑いながら言いました。
ダンナさんが深刻な顔で症状を説明すると、先生は「舌出して」と言って、ダンナさんの舌を見ると、「脱水症状だ」と、大変あっさりと言いました。
「え?」「昨日、相当練習して、水飲まなかったでしょ」
私とダンナさんは顔を見合わせました。そう確かに、ダンナさんは昨日いつも通りにハードな練習をした後、空手の指導と加圧のお客さんをみて、家に帰ってきたときに「あー喉が乾いた。でもここまできたら我慢して、ビールを美味しくしようっと」と言ってた!
そして風呂に入りビールを美味しくたくさん飲み、先に述べた通りダンナさんは異常に寝つきがよいのでそのまま眠り、先に述べた通り全く夜中に目が覚めないので、身体の乾きに気がつかずに朝まで行き...。
「筋肉、つってない?水が抜けるとつるはずだけど」と先生が言い、「あっ全身が痛いです」「でしょ。今すぐスポーツドリンクを2リットル飲みなさい。すぐ治る」
病院を出てそのままコンビニに行き、2リットルのスポーツドリンクを買って、ダンナさんは一気に飲み干しました。すると「あっ楽になって来た」と言い、「何だかお腹が空いちゃった。ご飯食べに行こう」と言って定食屋に行き、大量の水と共に、ペロリと大盛りの定食を平らげました。
そして、首を回すと、「あー、治った!もうどこも、何ともない!」と嬉しそうに叫びました。
それからいつも通り仕事をして、いつも通り練習してました。でもいつもとちょっと違うのは、練習の合間に「水、水」と言って、頻繁に水を取っていたことです。
皆さんもこれからの季節、水分不足には気をつけましょう。カラカラの状態でビールを飲んで、そのまま寝るのはやめましょう。
あの後、ダンナさんは家に帰ってきて、無表情で何も言わない私に「心配かけてごめんね...」と恥ずかしそうに言っておりました。