2010/5/11
江口師範の独り言



今年始め、ある高名な武術研究家の著書を読んだ。何気なく本屋で見つけてパラパラとページをめくっているうちに、色々なことに気づいて即、購読した。

 今まで、よく理解できずに、それでもずっと続けていた稽古の意味がおぼろげながらも少しわかってきた。「ああ、あの立ち方は、こういう為だったのか!」とか「あの動作は、自在に肩甲骨を動かすためだったのか!」とか、自分の中で、色々な発見が出来た。そして、それを実際に試してみると今までの自分では信じられなかったような力が出せたりするようになる。

 そして結局、自分はまだまだ何も出来ていない、わかっていない、ということがわかるようになった。でも今の稽古を続けていけば、今年46歳の自分でもまだまだ強くなれる伸びしろがあることもわかった。武術の稽古は本当に奥が深い。そして奥儀にたどり着くのは自分では不可能に近いことがわかったが、少しでも近づけるようになろうと思っている。

 一冊の本との出会いで、人間は結構変われるものだ。でも若くて体力のある時にはおそらく見向きもしなかったろうなあ、とも思う。自分が必要だと思った時に必要なものに出会えるのは幸せなことだ。素直に神様に感謝したい。
 本の題名、著者名はみなさん自分で探して下さい。人に勧められても自分で受け入れなければ意味はないので。

 (最後に、妻の割り込み・・・どうしたんだうちのダンナさん!今回はすっごく真面目だ!)