2010/4/26
名画座
稲城・永山・多摩境の小野です。
今回は学生時代によく通った映画3本立てなどを上映する『名画座』のことを書きます。
よく通ったのは三鷹の『三鷹オスカー』と新宿の『新宿昭和館』で、残念ながら現在は共に閉館してしまいました。
『三鷹オスカー』は洋画、『新宿昭和館』は60年代・70年代の東映の任侠映画などを中心に上映し、1000円位で2〜3本の映画を観ることができました。
洋画を中心に上映していた『三鷹オスカー』は私の地元・武蔵野市にとても近いので何回も通い、当時ビデオ化(まだDVDは無い時代です。)されていなかった『時計じかけのオレンジ』『ブルース・ブラザーズ』『アメリカン・グラフィティ』などが観れる貴重な映画館でした。
映画館の売店では、映画ショップで買ったら数千円する昔のポスターなどが定価(数百円)で売られていて驚いた記憶があります。
もう一方の『新宿昭和館』は場内での喫煙や酔っ払いが床に寝たり、スクリーンの俳優に向かって文句を言うなどは当たり前で、時には上映中に喧嘩が始まったりして(実はここでは書けないことも多く目撃しました!!)映画を観に来たとは思えない人だらけの映画館でしたが、こちらも当時ビデオ化されていない梶芽衣子や梅宮辰夫、千葉真一などの東映時代の主演映画が観れるとても貴重な映画館でした。
客層のガラが悪く、上映する映画も古い任侠映画ばかりの映画館のため、ある若者向けの雑誌でのこの映画館のチケットプレゼントは応募すれば必ず当り、ほとんどタダで貴重な映画を観ることができました。
この映画館での楽しみは60年代・70年代当時のポスターが貼られていて、それを眺めているだけでも飽きなかったです。
東京ではこの様な『名画座』は見かけなくなってしまいましたが、地方では『名画座』が数箇所あるみたいで、経営は大変だと思いますが頑張って欲しいです。