2010/3/09
ゴーギャン展
八王子 八王子南野担当の大谷です。
はぁ〜と深い溜息をついてやって来ました四回目 さて何書くか・・・
古い話になりますがポール・ゴーガンの最高傑作こと。
【我々は何処から来たのか! 我々は何者か! 我々は何処へ行くのか!】が初来日 初公開!
怠惰な我が輩もこの傲岸不遜な哲学的な挑戦状に受けて起つべし。 行くっきゃない! いざ 竹橋へ!
元々 株式仲買人の金持ちゴーガンが何を思ったか画家に転職。
呆れた家族は実家に帰ってしまうという離れ業。
果たしてゴーガンは夢見る夢子さんだったのか?早速足跡たどりましょう。
するとやはり脱いでます。
ゴーガン特有、タヒチ人女性の裸の絵、タヒチと言えば南太平洋の彼方の島。
あんなとこまで植民地を取りに行く白人の欲望も大したもんですが、絵を書くためだけに行くゴーガンも変わってます。
たしか薦めたのはこれまた変わった画家ゴッホ。こんな変わった方を親友に持つと苦労もするでしょう。
実際カッターで襲われゴッホ自身 反省のあまり自分の耳を切り落としてしまいます。
まるで明恵上人じゃん(汗) 果たして文殊菩薩の化身は現れたのでしょうか?
しかしあの当時のタヒチは近代化が進み、女性達は服を着ていたとのこと。
するとゴーガンは口説き上手?脱がせ上手? 弟子入りしたいと我が輩 切に思う。しかも戦地では現地調達が基本。もちろん奥さんも現地調達。 奥様は十三才!
ほとんど犯罪です。
しかし傲岸不遜なゴーガン先生そんな小さなことは気にしません。
彼女をモデルに傑作の数々を生み出します。作品を蓄め 地元フランスで自身の作品を自慢するべく里帰り。
しかし全く理解されずあしからず。逆ギレした先生、パリで同棲していた女にも逃げられ、二度と戻らん!
とちゃぶ台をひっくり返したかは定かではありませんが、再びタヒチへ。
しかし この傲岸不遜な態度に神様が怒ったのか、二年ほったらかした現地妻は別の男性と結婚! 最愛の娘も病死!
自身も梅毒や心臓を病み気弱に・・・ そこで描いたのが冒頭の作品。
【我々は何処から来たのか! 我々は何者か! 我々は何処に行くのか!】
そりゃ哲学的になるよな〜。とにかくデカイ!
まるで絵巻 人間の一生を生まれ落ちてから最後の死までを描いています。
そして再生を暗示させる内容 麻布に1日で描き切った力は死を予感させます。
もちろんゴーガン自身自決しますが・・・(失敗)
欲望を知ることになる果実を手にしようとする姿、老いや病気を畏れる姿は作家自身も含まれているのか。
まさに人間の業! 輪廻転生! なにこれっ。これって仏教じゃん!?
果たして我が輩はゴーガンを理解出来たのか 次回がないことを祈りつつ・・・。