2009/12/08
山種美術館
八王子 八王子南野担当の大谷です 二度あることは三度ある 嫌な言葉だ(汗)
気を取り直してやって来ました三回目! さて何書くか・・・
最近 山種美術館が広尾に場所を移して新装開店 山種といえば別名、御舟美術館
第一回はもちろん速水御舟展 しかも御舟の遺作となった未完の人物画が初公開! 行くしかない!
新しい建物は良いなあと感心しつつ早速 獲物へ〓 我が輩が見たかったのは御舟の最高傑作こと【炎舞】
大観が舌を巻いたと言われる南画時代もなんのその 獲物にひたすらまっしぐら!
角を曲がるとそこには美しくライティングされたアルミフレームの中の作品
以前は軸装だったらしいですが、こっちの方がモダンでよいですなあ〓
逢いたかったよ!と思わずスタンディングオベーション!(もちろん心の中で)
かつて画商に「源氏物語絵巻と蛾の絵だけは枕元に置き、火事になったら持って逃げろ!」と伝えられていた物
わかる気がする〜 青連院の青不動的なデザイン化された炎が漆黒の闇に溶ける空気感 等伯の松林図屏風も空気を感じる作品ですが
気配は同じだなあ 思わず乾杯!(もちろん心の中で) 31歳にしてこの完成度 まさに早熟の天才!
しかし、この男 画風を変えます 変化することを恐れない まるでクラッシュのように・・・
うーん格好いい! しかも電車に引かれ、片足失っても全く動じなかったらしい
かなりハードコアパンク!!
そしていよいよ遺作となった未完の人物画のコーナーへ
絹本にハッキリと線描で描かれてますがこの人 以前人物が描けなかったらしい
天才にも苦手なものが〓 スーパーリアリズムの権化が、虫や植物は描けても人物が描けない
苦しんでます そんな男が遍歴を重ねて再チャレンジ・・・うーん格好いい!
でも呆気なく腸チフスにて、40歳にして亡くなります 志半ばで逝ってしまった松田優作のように・・・
うーん格好いい! 我が輩も40歳で死のう・・・いや やっぱ無理 目指すはプチ長生き!
うーん格好悪う〜
我が輩は果たして御舟を理解できたのであろうか? 次回がないことを祈りつつ・・・。