2004/10/21(Thu)
〈ナベケンの一人言〉
嫌いなものについて
人にはいろいろな嫌いなものがあります。
ナベケンの嫌いなものの一つに 〈交通渋滞〉 があります。
某月某日、山梨県支部主催の風林火山カップに出席する為、ナベケン一行は当初「遅れたらヤバイよな」 と、朝五時出発を計画。
しかしその後 「ちょっと早過ぎねえか」 と、川嵜先生よりグッドアドバイスをいただき、朝6時出発。
特にとばすこともなくフツーに運転して甲府南IC手前2qに七時十五分着。
「・・・・早過ぎたネ。」
そこのサービスエリアで朝食。トロイはカレーうどんとカレーライスという超インドっぽいチョイス。
師範の 「カレー好きなの?」 の問いに対し 「マチガエタ」。
しかし一番驚いたのは家で朝食をとってきたと言っていた師範がネギラーメンとトロロ定食とカレーライス(すべて大盛)を15分くらいで食べてしまったことでした。そのあと 「そばは何そばにしようかな・・・」 と悩まれているところへ美幸先輩のストップがかかり 「しょうがない腹六分目にしとくか」 って大食は幸運を呼ぶってか!?
結局試合会場へは8時前についちゃいました。試合開始は10時半。
まっ 遅れるよりいいか。合計約1時間半でついちゃいました。
で、帰り16時30分に会場を出る。ラジオの高速道路情報 「小仏トンネルを先頭に渋滞約20km。この渋滞を抜けるのにおよそ120分・・・・」
道路の電光掲示板には「八王子まで2時間以上」 「まじかよ〜〜」
車内に流れる重苦しい雰囲気と軽快なトロイの寝息・・・・・。
ラジオによると渋滞の原因は交通量集中による自然渋滞。
やり場の無い怒りを『冬のソナタ』をはじめとする甘ったすぎる韓国ドラマにぶつける美幸先輩と川嵜先生。
無言になる師範と倉成先生。 安らかなトロイの寝息・・・・。
なぜか責任を感じるドライバー、ケンジ。
これじゃ低速道路だよ!『高速』じゃないんだから『高速料金』は払わねーゾ! などと心の中で一人息まくケンジ。
するとその時
「ナベケン・・・、路肩によせて・・・」
「オス?」
「小便したくなっちゃったョ」
エーッ、こりゃー一大事!サービスエリアは7km先、車はまったく動かず・・・
「いいや。このまま走行車線でも、動いてないから大丈夫だろう。だけど目印にハザード点灯させといて」
バタン。
路肩から工事用仮設トイレにはいりこむ師範。
でもな〜 ドリフのコントじゃあるまいし、まいったよな〜 こういう時に動きだすんだもんな〜渋滞って・・・
ミラーごしにどんどん小さくなる仮設トイレ・・・・・。
これって俺しかられちゃうワケ?
後部座席から 「バカ! ナベ停まれ!」 と川嵜先生。
ちょうどその時また渋滞ストップ。
ミラーを見ると175p100kgの巨漢が車めがけて猛ダッシュ!その距離約200b。
ドアに手がかかり車に乗り込むと一言
「あーすっきりした!ワリーワリー、今度から車に乗る前にトイレいっとくわ」
と、満面の笑顔でした。
結局、八王子インターについたのが19時30分。行きは一時間ちょいなのに帰りはここまで3時間・・・
料金所が近づくにつれて怒りが込みあげる。(絶対、料金所のおじさんに「『高速』じゃなくて『低速』だったんだから料金なんとかしろ!」って言ったるゾ)
そして、 「料金2800円になります」 「は〜い ご苦労様」
怒りはいつも心の中にしまってしまうナイスガイ。ケンジ35才のある秋の夕暮れの一幕でした。
それでも到着後の 「アー ヨク ネタ! アイム ベリー グッドコンディション! オウ! ナベセンパイ ワッツハプン?」
の、トロイの一言にはまじでキレかかりました。
ミルフィーユ!ってか?
と、あまりにも長い前フリでしたが 今回もはじまりました・・・・・
〈ケンジバカ一代〉
はじめて読む方へ・・・
〈主な登場人物〉
・渡辺健二 通称ナベケン 物語の主人公
・その他大勢の人たち
前回のあらすじ
〈ケンジ大ピンチ!ヘタすりゃホームレスか?リストラで〜す〉
とある日、塾生たちも帰り職員会議の席で塾長 江田島平八(仮名)が、
「うちの塾のそばに大手の進学塾が出来ちゃって、塾生もへっちゃって、経営難が続いてて
(中略) 渡辺君 やめてくれる?」
「・・・・・へっ?」
「悪いねー、じゃ今月一杯ということで」
会議終了〜〜〜〜〜。
空手を続けるとか試合に出るとかそういう事じゃなくてもっと人間として厳しい状況・・・「無職」
再就職するにもなにか資格とかねえとなあ〜〜。運転は出来るけどあとは「素敵な笑顔(スマイル)」
くらいかなー テヘッ。ってケンジお前バカ!言ってる場合じゃネーだろ!さあーコマった。
しかし捨てる神あれば拾う神あり。
午前部で一緒に稽古していた、道場三穴郎さん(仮名)が
「うちの店でまずアルバイトとして働きませんか」と声をかけて下さった。
職種は「やきとり居酒屋」
仕事も午後からだし、今まで通り午前部にも出れるし、この時ばかりは人の情けが心にしみたケンジ27才の冬でした。
しかし27才でフリーターっぽくなってしまったけど、あの頃はすごく楽しかった。他にも周りにはアルバイトしながら一生懸命空手をやっている仲間がいっぱいいたし、道場の規模も今より全然小さかったけど、稽古の後の飲み会なんかもとても楽しくて、(告白します。若かりしあのころナベケンは酔うとすっ裸になって踊ったり、自分自身の記憶にもないようなことをやっておりました。・・・・・。深く反省しております。指導員という立場になった今は決してやっておりません。。たぶん)空手に関しては毎日がとても充実しておりました。
試合に出場するチャンスも多くいただき、とても勉強になりました。
試合に関して言えば、やはり場数を踏む、というか経験をたくさんした方が良いということがわかりました。
「机上の空論」ではなく、実際に殴り合い、蹴り合って自分の良い所・悪い所をしっかりと認識して明日からの稽古に生かすということが大切だということが何となくわかってきたのもこの頃でした。
また市村師範や川嵜先生をはじめとする諸先生の試合も実際にセコンドとして、又、稽古のパートナーとしても立ち合わせて頂き、
先生方の普段の稽古から試合に至るまでの肉体的・精神的コンディション作りなど、間近に学ばせて頂き、自分との差を痛感したりして、
「本当の『強さ』とは何か」ということを学ばせていただきました。
そしてナベケンが昇段試合(現・一般上級の試合)で一本勝ちした時、師範や市村先生、先輩、後輩の皆が我が事のように喜んでくださり、勝ったその事よりも嬉しく思ったりしました。
そしておこがましくもうれしくも黒帯を許され、今後も更に精進しようと誓い順風満帆でした・・・
空手だけは・・・。
実生活ではいつまでもフリーターというわけにもいかず、正式に就職しなければいけない状況となり職さがしの日々。
しかしここでもまた空手の先輩の会社なので空手の稽古を優先させてくれるし、本当にいろいろと良くしていただきました。しかし塾→ヤキトリ→不動産となれぬ業種の為、ナベケンはある病気になってしまったのだ!ナベケン人生最凶のピーンチ!
本当に絶体絶命!
今のところあのピンチより大きなピンチにはめぐりあっていない!
その大ピンチの病気とは!
それは ヒ (*^_^*) ミ (*^_^*) ツ (*^_^*) 言えましぇ〜ん。
次回のおたのしみでーす。
ということで今回はこれにておしまい。
〈つづく〉
次回の 〈ケンジバカ一代〉 は
『大ピンチ! ナベケンストレス性脱毛症(ハゲ)になる』
の巻です
さ〜て来週のケンジさんは〜〜?
ケンジです。いや〜ついに国立道場も常設化しました。これもひとえにみなさまのお陰です。
ケンジも早く自分の道場を常設にしたいぁーと思う35才の秋です。
でも国立なだけに ハゲ増してくれる人がくるのかなぁ〜 などと一人心悩ませているケンジでした。
さて来週は
「オザワ! こんなことやっててど〜すんだ!」
「空手なんてやめろよ!」
「バブルがはじけてさあ大変!」
の3本をお送りしまーす。
来週もまた見てくださいね〜。フンガッフッフッ