2004/5/17(Mon)
ケンジバカ一代
前回のあらすじ〈東京に戻ったケンジであった・・・〉

 さて東京の実家から浅草道場へ通いはじめた我らがケンジであった。順風満帆、厳しくも楽しい道場稽古を毎日堪能していた。
同期の中には、あの木村靖彦選手がいたし、ホスロ先生などもいらっしゃって今思えばすごい豪華なメンバーにかこまれて稽古しておりました。
アニマル浜口さんの娘さん京子さんも少しの間だけど一緒に稽古していました。浅草道場には約二年間通いました。
緑帯まで頂き、さあ、これから茶帯、黒帯とステップアップだ!と思っていた矢先、好事魔多し、塾の仕事が夕方からだったのが、昼からになってしまい勤務地も立川に変更になりました。
う〜ん午前部に出たら仕事間に合わない。仕事終っていっても一般部間に合わない。でも空手やめたくない。
どーしよう。そんなとき、雑誌「パワー空手」(現・ワールド空手)の裏の道場一覧を見て調べてみると・・ 立川からほど近い国分寺にあった!
さっそくTEL 「あのー午前部ありますか?」 「はい、ありますよ」 (よっしゃ!)。さっそく当時浅草道場で午前部を指導されていた神尾師範に相談して、移籍の承諾を得ました。
そして城西国分寺支部に移籍。
 ナベケンにとって極真空手を最初に習った浅草道場・そして松井館長の教えは本当に今もナベケンの空手の土台になっており感謝の極みにたえません。

〈そして城西支部国分寺道場(現・城西国分寺支部)へ ・・・ 運命の出会い!〉

 当時の国分寺道場はマンションの地下一階で約20坪ほど。出入口は一つで〈一度入ったら逃げられない〉ような雰囲気がありました。
最初に見学にいった時、ナベケンより年下で一見遊び人風の人が5〜6人の人達を指導していました。
「うちは24時間、毎日稽古できるよ」とコンビニ風の道場紹介をされ「午前部は人は少ないけど、和気あいあいとやってるよ」の言葉に入会を決意。次に日に入会手続きに行くと・・・
そこには昨日の遊び人風の先輩ではなく、身長は175pくらいだけどなんかマジンガーZみたいなすげーゴッツイ体のなんていうかこう・・・ すさまじい感じの人が汗まみれになってサンドバックをブッったたいておりました・・・・・。他の人も黙々とシャドウしたり、ミット打ちをしていたり・・・ 昨日の先輩の「和気あいあい」という言葉がナベケンの脳裏をフッっとかすめるとマッハ30くらいのスピードで消し飛んでいきました。
「あのー、昨日見学に来まして、本日から稽古したいんですけど・・」
すると、コワイ感じだった実写版マジンガーZのような人が急にやさしい笑顔になり 「そうですか、よろしくお願いします。おい手続きしてあげて」と他の黒帯の人に言いました。(やさしそうじゃん・・・ あーコワかった)
この人が現・城西国分寺支部長 江口先生だったのでした。

 浅草道場時代は、週4回稽古に通っていましたが、城西国分寺支部に来てからは毎日稽古に通うようになりました。
月・水・金、が江口師範の指導、火・木、が遊び人風○先輩、土曜日が一橋大学同好会キャプテンのK先輩の指導でした。
道場稽古の内容は浅草道場とそれほど大きく変わりませんでした。
国分寺道場に来て何が驚いたかっていうと江口師範の指導の日は、選手強化稽古の日で徹底的に体力増強を目指していました。
まず3q走で毎回タイムを計り、そのあとダッシュ・ナワトビ・道場に戻って補強の日は拳立て・腹筋・背筋・モモあげ・ジャンピングスクワット・首ふり、などを50回一セットでネバーエンディング。ウェイトトレーニングの日は、ベンチプレス・スクワット・デッドリフト、を中心に限界に挑戦。約3時間を 月・水・金 1日おきにやる。
 ナベケンは中学時代陸上部だったので走りにはすぐ対応できました。でも基礎体力が弱かったので、補強・ウェイトトレーニングはきつかったのよね。
江口師範は95kgくらい体重あったけど走るのも速かったし力もすごい強くて150kgくらいのベンチプレスをヒョイヒョイやっちゃうしスクワットも もう何枚重りがついてんだかわかんないくらいだった。
ちなみに師範の指導のおかげでナベケンも2年くらいでベンチ105kgスクワット150kgをあげることができるようになったのでした。
 一度、「朝の稽古キツイッスね」と師範に言ったら「こんなのキツイうちに入んないよ。本当にキツイ稽古やりたかったら日曜日の朝の稽古に出てみなよ」と言われました。
う〜ん、でもいつもやってる稽古がキツイうちに入んないなんてそりゃ言いすぎでは?充分キツイし。
これよりキツイなんてそうざらにあるもんじゃ・・・。
あった。本当にあったのよ。月・水・金の朝錬がウォーミングアップにしか感じないくらいの稽古が・・・
 日よう日朝錬 通称・走り部。
指導されていたのは何を隠そう現・城西下北沢支部長、鉄人 市村直樹師範。
遅刻・無断欠席は一切許されず、時間厳守ではじまるこの稽古。朝9時スタート 10q(時々20q)走、ダッシュ・ジャンプ等アジリティ。
道場に戻ってスパーリング・受け返し、サンドバック・ミット打ち・ミット蹴り、補強、ボディ打ち、etc,etc,。
全部終るの午後1時すぎ。こりゃヤバイって。
 市村師範は誰よりも早く道場にきたし走るのも一番早かった。ケンジ甘かった・・・
でも不思議なことに毎回10〜15人くらいきてたよーな気がする。ポール先輩、56、東大村上、水倉、朝町、などなど個性的なファイター達。
いやーみんな本当にスゴイよ。時々出稽古にくる人いたけどほとんどの人途中で足つっちゃってたもの。
そんなこんなできびしくも楽しい稽古生活を送っていた。
江口師範も市村師範もナベケンにとって大変お世話になった恩人であると思っております。オ〜ス。

 しかし平日、火・木・土、の午前部に出席していたナベケンは、そこで何とも不思議な生き物を発見してしまったのだ・・・!
アレは人間なのか、それとも脂肪なのか・・・!?
その謎の生物については次回のお楽しみ・・・ じゃ また!

〈次回予告〉
オッス!オラ ケンジ!いやーはじめてアレを見たときやおどろいたおどろいた!
不摂生と堕落をたして、さらに無気力をかけたような生き物がいるとは・・・
次回の「ナベケンボール」は
〈おニャンコクラブの会員番号と名前全部言えます。グエッフ グエフ グエフ〉
〈一日 18時間寝てます。仕事はしてません。おきてるときは『夕やけニャンニャン』の録画ビデオ何回も繰り返し見てます。グエフ グエフ グエフ〉
〈体重105kgで体脂肪率47%以上で『やせたないと本当に死ぬよ』って医者に言われました。グエフ グエフ グエフ〉
の三本をお送り致します。絶〜対見てくれよな。出部野青鬼も待ってるぜ。